Rubén Fernández 70
ルーベン・フェルナンデス

ルーベン・フェルナンデスがTeam HRCの一員となったことは、彼の長年にわたる努力の結晶です。ヨーロッパ選手権から世界選手権へと着実にキャリアを積み上げてきたこのスペイン人ライダーは、年々成長を遂げ、いまやモトクロス最高峰の舞台に立っています。そしてこの舞台でさらなる進化を目指し、モトクロス最高の栄誉を懸けた戦いに本格的に挑みます。
フェルナンデスは「努力は報われる」ことを体現するライダーです。才能だけに頼るのではなく、競技のあらゆる側面で成長するために、常に努力を重ねてきました。キャリア初期には複数のチームを転戦し、本来のポテンシャルを十分に発揮できないこともありましたが、適切な指導があれば世界のトップライダーたちと互角に戦えるという確信が常にありました。
そして2021年、転機が訪れました。Honda 114 Motorsportsチームに加入し、リヴィア・ランスロットの指導とジャコモ・ガリボルディの監督のもとで走ることになったのです。このチーム移籍はすぐに結果を出し、開幕戦から連続で表彰台を獲得しました。イタリアのマッジョーラで開催された第3戦では、MX2クラスのレッドプレート(ポイントリーダーを示す赤いナンバープレート)を獲得。残念ながら年の半ばに負った怪我がシーズンに影響を及ぼしましたが、トレンティーノでのトリプルヘッダーでは3戦すべてのレースで表彰台に上がる活躍を見せました。彼の走りは関係者の目に留まり、CRF450Rでもその才能は十分に通用すると評価されました。そして、シーズン終盤にMXGPクラスに昇格し、すぐにトップ5争いに加わるほどの走りを披露しました。
この結果を受け、翌2022年にはMXGPクラスにフル参戦。ここでも素晴らしい走りを見せ、ラトビアとインドネシアでは表彰台を獲得しました。そして、そのスピードと、穏やかで親しみやすい人柄が評価され、2023年シーズンにはティム・ガイザーのチームメイトとしてTeam HRCに加入することが決定しました。
その期待に応える最高の形となったのが、シーズン開幕戦パタゴニア・アルゼンチンでの優勝でした。圧巻の走りで勝利を収め、その後もスペイン、ドイツ、マッジョーラで表彰台を獲得。チャンピオンシップでは総合5位に入り、Team HRCでのキャリアを素晴らしい形でスタートさせました。
残念ながら2024年シーズンは不運なスタートとなりました。開幕戦の第1コーナーでの接触により脚を負傷し、シーズンの大半を欠場することとなりました。それでも復帰後は着実に調子を上げていき、シーズン最後のモトクロス・オブ・ネイションズでは2位を2回獲得するなど、本来の実力を発揮しました。その勢いは2025年も続き、複数回の表彰台を獲得。最終的にモトクロス世界選手権MXGPクラス総合4位でシーズンを終えました。そして今、2026年3月7~8日にアルゼンチンのバリローチェで開幕する新シーズンでは、さらなる飛躍を目指しています。







































