MXGP Race 2
MXGP 2021
Round 16

今季7勝目を挙げたガイザーが首位に1ポイント差

it Pietramurata

モトクロス世界選手権第16戦ガルダGPが、イタリアのピエトラムラタで開催されました。モンテカザーレ山麓にある風光明媚なコースは、ティム・ガイザー(Team HRC)にとってホームグラウンドと言える会場。隣国スロベニアから駆け付けた応援団が見守る前で、トリプルヘッダーの3戦目(日曜/水曜/日曜)に臨んだガイザーは、今シーズン7度目のレースウインを飾り、ポイントリーダーに1点差と迫りました。

今季7勝目を挙げたガイザーが首位に1ポイント差

レース1のガイザーは、イン側から4番目のゲートを選択しました。スタートは隣りのライダーに寄せられた形になりましたが、1コーナーを立ち上がって6番手。そこから早めのパッシングを敢行したガイザーは、1周目を4番手でクリアしました。トップのジェレミー・シーワー(ヤマハ)が徐々にリードを広げる一方、ホルヘ・プラド(KTM)、グレン・コルデンホフ(ヤマハ)、そしてガイザーからなるセカンドグループは1秒前後の攻防。背後からのプレッシャーも厳しく、7周目ガイザーはロマン・フェーヴル(カワサキ)に先行を許しました。その後コルデンホフを抜いたものの、ジェフリー・ハーリングス(KTM)にパスされて再び5番手。終盤になっても接近戦が続きましたが、ガイザーは15周目にプラドを攻略して4番手に浮上。シーワー、フェーヴル、ハーリングス、ガイザーの順でチェッカーを受けました。

レース2ではスタート3番手につけたガイザーが、1周目からアントニオ・カイローリ(KTM)とプラドを抜いてトップに躍り出ました。4周目にはガイザー、ハーリングス、フェーヴルというランキングトップスリーがそろいましたが、ここからハーリングスが転倒により脱落。その後フェーヴル、プラド、シーワーが2番手争いを繰り広げる間に、ガイザーは独走態勢を築き上げ、最大17秒の貯金を蓄えました。終盤に差しかかると、ガイザーはペースを抑えてクルージングを続け、トップでフィニッシュ。今季7勝目を挙げ、総合2位(4位-1位)に入賞しました。

現時点でのシリーズポイントは、1位フェーヴル=614、2位ガイザー=613、3位ヘーリングス=611。まれに見る僅差のタイトル争いは残り2戦、ロンバルディアGPとチッタディマントバGPに持ち込まれます。


Tim Gajser
Tim Gajser 243
Team HRC
また1勝を追加し、さらにチャンピオン争いにおいてもトップに近づくことができたので、とてもうれしいです。トリプルヘッダーが行われたこの1週間は、非常にきつかったですが、ポジティブな雰囲気で締めくくれたので気分よく、マントバで行われる残り2戦に向けてモチベーションが上がります。レース1は作戦通りに運べず4位に終わったので、その点は反省する必要がありますが、レース2ではとてもうまく行きました。好スタートを切ってから早めにトップに立ち、それからはただレースをコントロールするだけでした。常にピットサインで何秒リードしているか把握していて、大差で勝つことができました。大勢のファンが応援に来てくれてうれしかったし、残り2戦に対して気持ちが高ぶっています。また、この過密なスケジュールの中で尽力してくれたチームスタッフ全員に対し、感謝の意を表したいと思います



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