ティム・ガイザーが総合優勝(3位-2位)を収める
モトクロス世界選手権第4戦が、オランダのオスで行われました。
この伝統あるコースには過去3回、MXGPを開催した実績がありますが、今年は23年ぶりのグランプリ招致となりました。近年はリーロップ、ファルケンスワード、アッセンなどがおなじみですが、オランダGPの会場としてまた一つバリエーションが増えました。硬めのサンドコースは、暑さという要素も含めてスタミナ勝負になることが必至でしたが、ティム・ガイザー(Team HRC)は両レースでトップ争いに絡み、総合優勝(3位-2位)を果たしました。
レース1のガイザーは、5番手あたりからスタートし、1周目のコントロールラインを3番手でクリアしました。徐々にペースを上げるガイザーは、トップのグレン・コルデンホフ(ヤマハ)、ロマン・フェーヴル(カワサキ)との差を詰め、バトルを繰り広げました。中盤の9周目にはフェーヴルが転倒し、ガイザーが2番手に浮上。しかし2周後にフェーヴルとジェフリー・ハーリングス(KTM)に先行を許し、4番手に後退。その後ラスト4周でフェーヴルを抜き返したガイザーは、3位でチェッカーを受けました。
レース2では、レース1で負傷しながら勝者となったハーリングスがDNSとなりました。ガイザーはホルヘ・プラド(KTM)、フェーヴルに次ぐ3番手で1周目を終えました。3周目にフェーヴルがコースアウトしたことで、ガイザーが2番手に浮上。その後はプラドを相手に延々とトップ争いが続きます。ラスト3周でプラドを攻略し、レースリーダーとなったガイザーですが、背後に迫るアントニオ・カイローリ(KTM)のラストスパートに屈し、2位でフィニッシュしました。総合結果としては、ガイザーが優勝(3位-2位)し、表彰台のセンターポジションに登壇。シリーズポイントは23点差に広がっています。