MXGP Race 2
MXGP 2022
Round 1

MXGP ガイザーが総合優勝(1位-2位)を果たす

gb Matterley Basin

モトクロス世界選手権の'22シーズンが、イギリスのマタリーベイズンで開幕しました。ヨーロッパを襲った温帯低気圧「ユーニス」による暴風被害によって、当初予定されていた日程が1週間延期されましたが、今週は木曜に降雨があったものの、おおむね穏やかな天気に恵まれ週末を迎えました。

MXGP ガイザーが総合優勝(1位-2位)を果たす

新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、一昨年の途中からワンデーフォーマットが採用されてきましたが、今シーズンからは従来のスケジュールが復活します。土曜はフリープラクティス、タイムドプラクティス、予選レース。そして日曜にはウォームアップ、レース1、レース2という流れ。本来の走行機会が戻ってきたことで、ライダーとチームはより高度な戦いを見せてくれることでしょう。

Team HRCの布陣は、最高峰であるMXGPクラスにCRF450RW×2台をエントリー。ティム・ガイザーとミッチェル・エバンスは3年目のコンビですが、昨年は手首を負傷したエバンスが全戦欠場したため、ガイザーが孤軍奮闘を続けたシーズンでした。エバンスのコンディションはまだ100%ではありませんが、徐々にフィットネスを高めています。またHonda 114 Motorsportsからは、MXGPにルーベン・フェルナンデス・ガルシア(CRF450R)、MX2クラスにはハコン・フレドリクセン(CRF250R)が参戦します。

会場のマタリーベイズンは、ガイザーとエバンスが共に得意とするコースですが、今回は2~4コーナーが短縮され、ウェイブセクション後のジャンプがダブルからシングルに変更されました。

ガイザーは土曜のタイムドプラクティスで1位、予選レースでは2位と気を吐きました。エバンスはいずれもトップ10外でしたが、長期欠場後の復帰戦ということで想定内のリザルトでした。

日曜のレース1、ガイザーは6番手で1周目をクリアしました。早めにオーバーテイキングを仕掛けるガイザーは、6周目には2番手に浮上し、トップのジェレミー・シーワー(ヤマハ)に照準を定めます。後半は1秒を切る僅差の一騎打ちとなりましたが、ラスト2周でシーワーが転倒。ここでトップに立ったガイザーが優勝しました。エバンスは17位でゴール。フェルナンデスは7周でレースを終えました。

レース2では、2番ゲートから5番に移動したガイザーが1周目4番手。背後にフェルナンデスを従えて、序盤から快走しました。5周目にグレン・コルデンホフ(ヤマハ)を抜いて、ガイザーが2番手に浮上したときには、トップのホルヘ・プラド(GASGAS)から6秒差でしたが、猛然と追い詰めテールトゥノーズに持ち込みます。11周目にはプラドを抜いてリーダーの座を奪取。しかし次周に転倒を喫してしまい、ガイザーは2位でチェッカーを受けました。フェルナンデスは5位、エバンスは22位。この結果オーバーオールではガイザーが優勝(1位-2位)し、幸先のよい開幕ウインを得意のマタリーベイズンに刻みました。

MX2 フレドリクセンがフルシーズン初戦で自己ベスト更新

MX2クラスでは、フレドリクセンがタイムアタック9位、予選レース7位と好発進。レース1では、スタート17番手から追い上げて10位。レース2では、序盤13番手走行中の転倒などで、20位でチェッカーを受けました。

昨年はEMX250に専念していたフレドリクセンですが、トレンティーノGPではMX2にも出場し、15位-15位を得ています。今年はMX2にフル参戦ですが、早くも自己ベストを更新し、シングルフィニッシュを狙っています。


Tim Gajser
Tim Gajser 243
Team HRC
今日のように力強いパフォーマンスで新しいシーズンに入るのは最高です。両レースともにスタートが悪く、決して楽ではなかったのですが、トリッキーな路面でパッシングを重ねてレース1の勝利をつかみました。レース2では残念なことに、トップに立ちながら残り2周というところで小さいミスにより後退し、再逆転を試みて思いきりプッシュしたのですが、フィニッシュラインでは1秒弱届きませんでした。それでも総合優勝をものにしてMXGPのポイントリーダーになりました。今回の目標は達成できました。この成果を得るために、冬の間献身的に働いてくれたTeam HRCのスタッフ全員に対し、感謝の意を表したいと思います

Mitch Evans
Mitch Evans 43
Team HRC
このレベルでのレースを体験するのは久しぶりなので、リザルトは冴えませんが、GPにカムバックして走れたことがうれしいし、両レースとも大きな事故がなくてよかったです。今回の参戦は自分にとって大きな一歩だったし、これからはライディングの向上にもっと集中できます。来週のマントバがその始まりです


MX2 Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Simon LAENGENFELDER 516 Red Bull GASGAS Factory Racing Gas Gas 50
2 Tom VIALLE 28 Red Bull KTM Factory Racing KTM 42
3 Jago GEERTS 93 Monster Energy Yamaha Factory MX2 Team Yamaha 40
4 Kay DE WOLF 74 Nestaan Husqvarna Factory Racing Husqvarna 36
5 Roan VAN DE MOOSDIJK 39 Nestaan Husqvarna Factory Racing Husqvarna 33
6 Mikkel HAARUP 11 Big Van World MTX Kawasaki Kawasaki 27
7 Stephen RUBINI 38 TEAM SHIP TO CYCLE HONDA SR MOTOBLOUZ Honda 27
14 Hakon FREDRIKSEN 427 Honda 114 Motorsports Honda 12
20 Petr POLAK 313 JM Honda Racing Honda 6

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