ガイザーがオーバーオール(2位-1位)を飾り2連勝
モトクロス世界選手権第2戦ロンバルディアGPが、イタリアのマントバで行われました。開幕戦で総合優勝を飾ったティム・ガイザー(Team HRC)は、今大会からレッドナンバープレートを装着したCRF450RWで参戦し、見事な総合優勝(2位-1位)を収めました。
市街地に隣接したこのサンドコースは、昨年はモトクロス・オブ・ネイションズやシリーズを締め括るダブルヘッダーの開催地となりました。チームHRCには馴染みがある会場ですが、晴天続きで土の乾燥が進んだこともあって、普段よりも硬くなった路面がライダーを戸惑わせました。
土曜に行われた予選レースでは、ガイザーが後続に7秒差をつけてトップチェッカーを受けました。僚友のミッチェル・エバンス(Team HRC)は、手首の治療に費やした長期ブランクからの完全復活を目指しているところですが、予選レースで8番手を走行中にマシン調整にピットインしたため、1周遅れの28位でゴール。決勝では不利なゲートピックを甘受することになりました。
レース1では、最もイン寄りのゲートからスタートしたガイザーが、1周目2番手につけました。前を行くホルヘ・プラド(ガスガス)とは、終始1秒前後の差でデッドヒートを展開。セカンドグループの中では、ルーベン・フェルナンデス・ガルシア(Honda 114 Motorsports)が、スタート7番手からさらに2台パスして5番手まで浮上しました。激しいトップ争いはレース終盤までもつれ込みましたが、ガイザーは最終的に1.3秒ビハインドで2位フィニッシュ。フェルナンデスは5位、エバンスは13位でチェッカーを受けました。
レース2では、やはりイン寄りからスタートしたガイザーが、1コーナーを2番手でクリア。その直後からトップの座を奪い合う混戦となりましたが、ガイザーは1周目からレースリーダーとして快走します。フェルナンデスは9番手、エバンスは25番手でレースを始めました。ガイザーの背後には、ブライアン・ボジャーズ(ハスクバーナ)、マキシム・ルノー(ヤマハ)がつけていましたが、徐々にリードを積み重ねていきました。終盤は独走態勢になり、最後はマージンを確認しながらルノーに対し7秒差でトップフィニッシュ。この結果ガイザーは、2戦連続で総合優勝(2位-1位)を飾りました。フェルナンデスは5~6番手争いを繰り広げた末、6位入賞。エバンスは15位でゴールしました。
MX2 フレドリクセンが総合6位入賞(9位-6位)
MX2クラスでは、ハコン・フレドリクセン(Honda 114 Motorsports)がタイムドプラクティス4番手に入り、ポテンシャルの片鱗を示しました。レース1では、9番手でスタートしたフレドリクセンでしたが、直後の混戦で他車と接触するなどして11番手まで後退。その後はアイザック・ギフティング(KTM)を相手に接近戦を演じ、9位でチェッカーを受けました。
レース2では、8番手で1周目をクリアしたフレドリクセンが、着々とポジションアップ。ほぼ毎周ベストラップを更新する走りで、レース中盤には5番手まで躍進しました。後半になって、開幕戦勝者のシモン・レンゲンフェルト(ガスガス)に抜かれましたが、フレドリクセンは6位でゴールし、総合6位(9位-6位)を獲得しました。