MXGP Race 2
MXGP 2022
Round 12

MXGP ダブルウインを挙げたガイザーが125ポイントリード

id Samota-Sumbawa

モトクロス世界選手権第12戦インドネシアGPが、インドネシアのスンバワ島で開催されました。前戦ドイツGPでコンディションを取り戻したティム・ガイザー(Team HRC)は、遠征ラウンドの当地でも好調をキープし、見事な完全優勝(1-1)を遂げました。

MXGP ダブルウインを挙げたガイザーが125ポイントリード

会場のサモタ・ロケット・モーター・サーキットは、今大会の招致がきっかけで新設されたコースで、適度なアップダウンと変化のあるレイアウトがライダーからも好評でした。インドネシアにおけるGP開催は、2019年にスマトラ島パレンバンとジャワ島スマランで行われた2大会以来、3年ぶりになります。

土曜日に実施された予選レースでは、ガイザーがトップ通過。ルーベン・フェルナンデス(Honda 114 Motorsports)が3位、ミッチ・エバンス(Team HRC)が7位。フロントグループを走るCRF450Rが、インドネシアのHondaファンを魅了しました。

決勝レース1では、最もイン側のゲートからスタートしたガイザーが、見事なホールショットを奪いました。フェルナンデスは3番手、エバンスは8番手で1周目をクリア。ガイザーは序盤、2番手のホルヘ・プラド(ガスガス)を引き離し、4~5秒のリードを蓄えました。プラドを追うフェルナンデスの走りもアグレッシブで、1秒強の差で接近戦が繰り広げられました。後半に入ると、縦に広がったトップグループに変動はなく、ガイザーが余裕で優勝。フェルナンデスは3位でゴールしました。エバンスは日曜の朝から体調を崩していましたが、6位まで追い上げてチェッカーを受けました。

レース2では、ガイザーが3番手、フェルナンデスが4番手と好スタート。一時フェルナンデスが前に出るシーンもありましたが、ガイザーが抜き返してオーダーは元通りに。ガイザーは2周目にロマン・フェーブル(カワサキ)、3周目にプラドをパスしてレースリーダーとなりました。エバンスはスタート7番手から5番手まで浮上し、フェルナンデスを追走しました。後半になっても安定したライディングを続けたガイザーは、プラドを振り切ってトップチェッカー。完全優勝(1-1)を収めたガイザー、総合3位(3-4)のフェルナンデスがポディウムに登壇しました。エバンスは今季ベストとなる、総合6位(6-5)に入賞しました。ランキング首位ガイザーのリードは、125ポイントに拡大しています。

MX2 ルビーニがレース1で6位入賞を果たす

遠征ラウンドのインドネシアGPは、ハコン・フレドリクセン(Honda 114 Motorsports)の欠場もあって、ステファン・ルビーニ(Team Ship to Cycle Honda SR Motoblouz)が孤軍奮闘する大会となりました。タイムドプラクティスでは2分03秒965を出して9位につけたルビーニですが、体調を崩したため予選レースの出走を見合わせました。

決勝レースでは、15番目のゲートピックからスタートしたルビーニですが、1周目を9番手でクリアしました。中盤7番手まで浮上した後、他車のクラッシュなどもあってさらにポジションアップ。ルビーニは6位でチェッカーを受けました。

レース2では、ルビーニが10番手スタート。中盤には8番手まで浮上しましたが、体調不良もあってペースアップもままならず、終盤には周遅れとなったルビーニは、8位でフィニッシュしました。オーバーオールでは7位(6-8)を得ています。


Tim Gajser
Tim Gajser 243
Team HRC
今日はとてもすばらしい日で、コースを本当に楽しみながら走り、優勝(1-1)することができました。レース1はほぼ完ぺきな展開で、ホールショットを取ってからはレース全体を支配して勝ちました。昨日よりもコースコンディションがよくて、本当に気分よく走れました。コース整備に携わった人たちのお手柄だと思います。レース2では好スタートが切れなくて、4番手から上を目指したのですが、そこからのパッシングがすごくうまく決まって、数ラップでリーダーになりました。レース1と同じようにコントロールしてウイナーとなり、今季8度目の総合優勝を収めることができました。シリーズランキングでは、125ポイントリードの首位なので、今季のなりゆきに満足しています。チーム全員の献身的なサポートに感謝しています。そして我々がスンバワを訪問して以来、歓迎してくれた人たちにもサンキュー! 来年もまたここに戻ってくることを今から楽しみにしています

Mitch Evans
Mitch Evans 43
Team HRC
またしてもシーズンベストの成績を更新できたので、非常にうれしいです。特に今日は朝から気分が優れなかったので…。両レースともペースを保って後ろのライダーに抜かれないように必死に戦ったので、そのがんばりが報われたことがよかった。総合6位(6-5)で31ポイント獲得したことは、この後に控える2週間への励みになります。このまま練習を続けて、この勢いを次戦チェコGPにつなげます



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