MXGP ダブルウインを挙げたガイザーが125ポイントリード
モトクロス世界選手権第12戦インドネシアGPが、インドネシアのスンバワ島で開催されました。前戦ドイツGPでコンディションを取り戻したティム・ガイザー(Team HRC)は、遠征ラウンドの当地でも好調をキープし、見事な完全優勝(1-1)を遂げました。
会場のサモタ・ロケット・モーター・サーキットは、今大会の招致がきっかけで新設されたコースで、適度なアップダウンと変化のあるレイアウトがライダーからも好評でした。インドネシアにおけるGP開催は、2019年にスマトラ島パレンバンとジャワ島スマランで行われた2大会以来、3年ぶりになります。
土曜日に実施された予選レースでは、ガイザーがトップ通過。ルーベン・フェルナンデス(Honda 114 Motorsports)が3位、ミッチ・エバンス(Team HRC)が7位。フロントグループを走るCRF450Rが、インドネシアのHondaファンを魅了しました。
決勝レース1では、最もイン側のゲートからスタートしたガイザーが、見事なホールショットを奪いました。フェルナンデスは3番手、エバンスは8番手で1周目をクリア。ガイザーは序盤、2番手のホルヘ・プラド(ガスガス)を引き離し、4~5秒のリードを蓄えました。プラドを追うフェルナンデスの走りもアグレッシブで、1秒強の差で接近戦が繰り広げられました。後半に入ると、縦に広がったトップグループに変動はなく、ガイザーが余裕で優勝。フェルナンデスは3位でゴールしました。エバンスは日曜の朝から体調を崩していましたが、6位まで追い上げてチェッカーを受けました。
レース2では、ガイザーが3番手、フェルナンデスが4番手と好スタート。一時フェルナンデスが前に出るシーンもありましたが、ガイザーが抜き返してオーダーは元通りに。ガイザーは2周目にロマン・フェーブル(カワサキ)、3周目にプラドをパスしてレースリーダーとなりました。エバンスはスタート7番手から5番手まで浮上し、フェルナンデスを追走しました。後半になっても安定したライディングを続けたガイザーは、プラドを振り切ってトップチェッカー。完全優勝(1-1)を収めたガイザー、総合3位(3-4)のフェルナンデスがポディウムに登壇しました。エバンスは今季ベストとなる、総合6位(6-5)に入賞しました。ランキング首位ガイザーのリードは、125ポイントに拡大しています。
MX2 ルビーニがレース1で6位入賞を果たす
遠征ラウンドのインドネシアGPは、ハコン・フレドリクセン(Honda 114 Motorsports)の欠場もあって、ステファン・ルビーニ(Team Ship to Cycle Honda SR Motoblouz)が孤軍奮闘する大会となりました。タイムドプラクティスでは2分03秒965を出して9位につけたルビーニですが、体調を崩したため予選レースの出走を見合わせました。
決勝レースでは、15番目のゲートピックからスタートしたルビーニですが、1周目を9番手でクリアしました。中盤7番手まで浮上した後、他車のクラッシュなどもあってさらにポジションアップ。ルビーニは6位でチェッカーを受けました。
レース2では、ルビーニが10番手スタート。中盤には8番手まで浮上しましたが、体調不良もあってペースアップもままならず、終盤には周遅れとなったルビーニは、8位でフィニッシュしました。オーバーオールでは7位(6-8)を得ています。