ガイザーがレース2で今季4勝目を挙げる
モトクロス世界選手権第8戦が、トルコのアフィヨンで行われました。当初8月に予定されていたフィンランドGPが中止となったため、今回は代替措置として当地でダブルヘッダー(日曜/水曜)が行われることになりました。4週間ぶりに再開されたグランプリに臨んだティム・ガイザー(Team HRC)は、十分な休養とプライベートコースでの走り込みによって準備万端。一方、チームメートのミッチ・エバンスは左手首の手術後、復帰に向けたリハビリに専念しています。
レース1のガイザーは、スタートの混戦で8番手と出遅れましたが、素早くポジションアップし1周目を5番手でクリアしました。トップを争う2台からやや遅れて、序盤は3~5番手がグループとなります。ガイザーはグレン・コルデンホフ(ヤマハ)の攻略に手こずり、ポール・ジョナス(ガスガス)とアントニオ・カイローリ(KTM)に先行を許しました。一時は7番手まで後退したガイザーでしたが、11周目にコルデンホフを抜いて6番手に浮上。しかし、前を行くカイローリからは8秒ビハインドという状況で、それ以上のポジションアップはならず、ガイザーは6位でゴールしました。
レース2では、ホルヘ・プラド(KTM)、ロマン・フェーヴル(カワサキ)に次いで、ガイザーが1周目3番手につけました。3周目にフェーヴルを抜いて2番手。ガイザーはトップのプラドに狙いを定め、猛追撃を開始します。5周目にはこのレース全体のファステストラップとなる1分48秒341を記録したガイザーが、プラドを0.6秒差まで追い詰めました。その後ミスがあって一時は離されましたが、9周目に満を持してオーバーテイクに成功。レースリーダーとなったガイザーは、マージンを5秒まで広げて今シーズン4勝目を挙げました。
この結果ガイザーは、ポイントリーダーを示すレッドプレートを守りました。ランキング2位はフェーヴルからプラドに入れ替わりましたが、13点差に変動はありません。次戦は3日後の9月8日、同じアフィヨン・モータースポーツセンターで開催されます。