ガイザーが125ポイントリードを保持し首位独走
モトクロス世界選手権第13戦が、チェコのロケットで行われました。インドネシアGPの翌週に予定されていたジャカルタGPがキャンセルされたためにインターバルが空き、3週間ぶりの大会開催となりました。
土曜に実施されたタイムドプラクティスでは、1位ティム・ガイザー(Team HRC)1分43秒868、2位ミッチェル・エバンス(Team HRC)1分43秒966、4位ルーベン・フェルナンデス(Honda 114 Motorsports)1分44秒329、という好タイムがそろいました。予選レースの結果は、2位ガイザー、8位エバンス。フェルナンデスは、タイムドプラクティス中の転倒で受けたダメージにより、予選レース以降の出走を見合わせました。
決勝レース1では、ガイザーが2番手、エバンスは6番手で1周目をクリアしました。序盤トップのホルヘ・プラード(ガスガス)に仕掛けた隙に、ガイザーはジェレミー・シーワー(ヤマハ)にパスされて3番手に後退。その後9周目には、下がってきたプラードを攻略し、ガイザーが2番手に復帰しました。レース後半はシーワーとの差が徐々に開いてしまい、ガイザーは2位でフィニッシュ。エバンスは終始6位でした。ハードパックが得意なガイザーですが、不思議なことにロケットでは2017年のレース1以来勝ち星がありません。今回は何が何でも優勝を決めたいところでしたが、砂塵が多い状況を鑑み無理なアタックは避けました。
レース2では、ガイザーが3番手、エバンスが5番手でコントロールラインを通過しました。序盤は転倒者救護の影響で、上位グループ内の差がつきにくく、等間隔の縦列が形成されました。ガイザーはシーワーと2位争いをしていましたが、徐々に離され最終的には3位に定着しました。プラードの攻撃をしのいでいたエバンスは、終盤2台に抜かれて7位でフィニッシュ。この結果、ガイザーは総合3位(2-3)、エバンスは総合7位(6-7)でレースを終えました。ランキング2位がプラードからシーワーに入れ替わったこともあり、ガイザーのリードは125ポイントのまま変わっていません。
MX2でルビーニが5位フィニッシュ
レース1では、ステファン・ルビーニ(Team Ship to Cycle Honda SR Motoblouz)が、1周目3番手と好スタートを見せました。8周目には、ヤーゴ・ヘールツ(ヤマハ)にパスされて4番手に。大詰めの17周目には、ケビン・ホルグモ(カワサキ)に先行を許しましたが、ルビーニは5位でチェッカーを受けました。
レース2のルビーニは、1周目を5番手でクリアしました。レース1勝者のティボー・ベニスタン(ヤマハ)、リアム・エバーツ(KTM)らのアタックを受けた結果、12位でゴールしたルビーニは、オーバーオール9位(5-12)というリザルトを残しました。