ガイザーが開幕戦のレース2で勝利を収め、総合3位の表彰台に立つ
3月10日(日)、モトクロス世界選手権(MXGP)の2024シーズン開幕戦であるパタゴニア・アルゼンチンGPの決勝が行われました。ティム・ガイザー(Team HRC)が総合3位(5-1)を獲得し、今シーズンを力強くスタート。予選レースの勝利で得た10ポイントと合わせ、シリーズランキング上ではレッドプレートを保持できる首位からわずかに3ポイント差につけていて、タイトル争いに向けた準備が十分整っています。一方、チームメートのルーベン・フェルナンデスは、残念ながら土曜日の予選レースで左足を負傷したため、大事を取って決勝レースへの出走を見合わせました。
予選レースの勝利で得た1番目のゲートピックを行使したガイザーでしたが、レース1では最高のスタートを切ることができませんでした。集団の中を突き進んだ際に小さなミスをおかし、1周目のコントロールラインを通過した時点では13番手にとどまりました。長いレースになることを知っているガイザーは、そこからスピードを上げて先行車を何台も攻略し、最終的には4位とわずかコンマ3秒差の5位でフィニッシュしました。
昨年の同GPで、フェルナンデスが優勝(5-1)したこともあって、ガイザーはレース2で1位になれば総合優勝の可能性もあることを知っていました。もう少しでホールショットが取れそうだったガイザーは、そこからすぐにリードを奪うと後ろを振り返らず、ほかのライダーが太刀打ちできないような、コントロールされた速さで走りました。23年のような総合優勝は実現できなかったものの、ガイザーは総合3位(5-1)で表彰台に登壇。V5世界チャンピオンにとって、力強いシーズンインとなりました。
Honda CRF450Rを駆るコンビは、3月23日(土)~24日(日)にマドリード近郊のアロヨモリノスで開催されるシリーズ第2戦スペインGPに臨みます。ガイザーの目標は再び表彰台に上がることですが、フェルナンデスはホームGPまでにケガを癒やすことが最優先となるでしょう。
MX2 ザンキが開幕戦で総合6位に入賞
今シーズンよりMX2クラスへのフルシーズンデビューを果たしたフェルッチョ・ザンキ(Team HRC)は、開幕戦の2レースで非常に印象的な走りを披露しました。混戦の中から抜け出し、総合6位(7-8)を獲得。このアルゼンチンの高速コースで彼がみせたスピードとテクニックは、第2戦への大きな自信となったはずです。スタートに磨きをかければ、ザンキはこのエキサイティングなMX2クラスにおいて、安定した主要選手となってくれるでしょう。
今日の決勝でザンキは2レースとも同じような内容で、トップ10圏外からスタートして追い上げるパターンでした。経験豊富なライダーたちを相手に、17歳のザンキは平静を保ち、必要な動きをすることができていました。Honda CRF250Rで挑む世界選手権の初戦に、とても満足していたようです。
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