ガイザーが総合4位(3-5)でレッドプレートを守る
蒸し暑い空気に覆われたインドネシア・ロンボク島マタラムのセラパランサーキットで開催された、2024年モトクロス世界選手権(MXGP)第11戦西ヌサ・トゥンガラGP。6月30日(日)に行われた決勝では、ティム・ガイザー(Team HRC)が総合4位を獲得し、シーズンの総合ランキング首位を守りました。
ガイザーのレースリザルトは3位-5位で、ライバルの4位-4位に並びました。しかし、同点の場合はレース2の成績が優先されるため、総合4位で表彰台を逃す結果となり、5度の世界チャンピオンにとっては厳しい決勝日でした。前日土曜日の予選レースを3位で通過したガイザーは、3番目のゲートピックを活用して2レースともに好スタートを切りました。レース2ではホールショットも獲得しましたが、そのアドバンテージを難しいコースの攻略に活かせませんでした。
レース1は、あまり劇的な展開ではありませんでした。3番手につけたガイザーは後続に大きな差をつけてリードしていたものの、先行するライダーに詰め寄ることはできず、そのままの順位でフィニッシュ。この単独走行のおかげで体力を温存できたこともあり、レース2でのガイザーは一段と積極的な走りをしました。
ホールショットを取った後、少しはらんでしまい2台に先行を許したガイザーは、すぐに2番手に浮上してリーダーを追走しました。その後、相手のミスによってトップに立ちましたが、夕日によって路面の凹凸が見えにくくなり、彼らしくないミスを2回してしまいました。5位でフィニッシュし、2レースの総合ポイント36(20+16)点では表彰台に届かなかったものの、シーズンの総合ランキングでは2番手に対して22ポイントのアドバンテージがあります。
なお、スポット参戦の大倉由揮は総合15位(14-15)に入って13ポイントを獲得しました。
次戦の会場は同じセラパランサーキットですが、コースレイアウトは変更される予定です。
MX2 ザンキが総合10位(14-8)と奮闘
レース2で奮闘したフェルッチョ・ザンキ(Team HRC)は、苦戦したレース1を忘れさせるような内容で8位フィニッシュを果たし、総合10位(14-8)を獲得しました。レース1ではコースがトリッキーだったこともあり、1周目の転倒で20番手に後退。しかし、ロンボク島の蒸し暑さの中でたいへんな頑張りをみせて、14位までばん回しました。
レース2ではいいスタートを切ることを重要視し、アウト側からホールショットに近いダッシュを決めて4番手に食い込みました。序盤の4周はトップグループと同じペースで走り、たっぷりと散水されたコースを順調に周回しました。時間の経過とともに経験豊富なライダーたちに追い抜かれ、徐々にポジションを落としましたが、それでも最終的には8位という立派なリザルトを残しました。来週末も同じ会場で同等の成績を収められるだろうと、彼は自信を深めています。
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