ガイザーが4戦連続で表彰台に立ち総合首位との差を縮める
モトクロス世界選手権(MXGP)第4戦トレンティーノGPが2024年4月14日(日)にピエトラムラタで開催されました。ティム・ガイザー(Team HRC)は本大会の予選レースに続き、決勝でも2レースにおいて好成績を収め、総合ランキング首位であるホルヘ・プラド(ガスガス)との差を13ポイントに縮めました。昨日の予選レースでは2位だったものの、今日は総合3位(2-4)に入り、開幕から4戦連続で表彰台に登壇しました。
レース1では、ゲートからの飛び出しをうまく決めたガイザーが第1コーナーでイン側の壁に寄せられながらも、まずまずのポジションにつけました。そこからすぐさま集団からの脱出を試み、1周目をクリアした時点で3番手に浮上。さらに先行する2台を逃がさぬよう猛烈な追撃を続け、レースの折り返し点を過ぎた辺りでは2番手に躍進しました。その後ラストスパートをかけたガイザーは、リーダーに並んでチェッカーを受けましたが、およそコンマ3秒の僅差によって2位に。次の勝利で今季初の総合優勝を獲得できる可能性を信じ、ガイザーはこのポジションを受け入れてレース2に集中することにしました。
レース2でも第1コーナーの混乱に巻き込まれたガイザーは、転倒しないようにこらえるのがやっとでした。しかし、序盤の数周で混戦をくぐり抜け6番手まで這い上がりました。次の周には5番手、さらに先行するライダーのミスを逃さず4番手に浮上。終始プッシュを試みたガイザーですが、そこから先はパッシングを繰り出すことができず、4位でレースを終えました。
結果的に総合3位(2-4)で表彰台を獲得したガイザー。彼の母国スロベニアから国境を越えて応援に駆けつけた大勢のファンの期待に応えました。
新加入のロアン・ファン・デ・ムースダイク(Team HRC)は、決勝への出走を見合わせました。昨日の予選レース後、痛みが強すぎるあまり納得のいく走りをするのは困難であると分かり、リスクを冒さない方が賢明だと判断したためです。今後は地元の医師による診断に基づき、参戦計画を練り直す予定です。
なお、MX2クラスのフェルッチョ・ザンキ(Team HRC)は、負傷のため今大会も出場を見合わせました。
この先2週間はレースがなく、その後に3連戦が控えています。厳しい日程ですが、準備する時間も十分あるといえるでしょう。まずは5月4日(土)、5日(日)にアゲダサーキットでポルトガルGP、その翌週にはMXGP初となるガリシアGPがルーゴで開催されます。3連戦のしめくくりは、フランスGPのサンジャンダンジェリで、この雄大なコースには今年も大勢の観客が詰めかけることでしょう。
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