MXGP Race 2
MXGP 2021
Round 14

ガイザーが4戦連続となる表彰台をゲット

it Pietramurata

モトクロス世界選手権第14戦トレンティーノが、イタリアのピエトラムラタで開催されました。今季はレースカレンダーが何度か見直されてきましたが、シリーズ終盤はイタリアでの集中開催となり、この第14戦トレンティーノGP、第15戦ピエトラムラタGP、第16戦ガルダGPは、同一会場でトリプルヘッダー(日曜/水曜/日曜)として行われます。

ガイザーが4戦連続となる表彰台をゲット

ティム・ガイザー(Team HRC)にとって、ここは昨年MXGPクラスで3度目のタイトルを獲得した思い出の地ですが、今回はプラクティスの段階から本領を発揮することができず、計時予選では6番手にとどまりました。

レース1でのガイザーは、中央から少しイン寄りのスターティングゲートを選びました。このコースはどこからでもホールショットが取れるので、ガイザーにもチャンスがあったのですが、実際は6番手スタートからのレースとなりました。オープニングラップは前走車の転倒により5番手。2周目にはホルヘ・プラド(KTM)を抜いて、4番手に浮上しました。トップスリーは、ジェレミー・シーワー(ヤマハ)、ジェフリー・ハーリングス(KTM)、ロマン・フェーヴル(カワサキ)。ガイザーは目の前を行くフェーヴルがインを取ればアウトに回り、アウトに行けばインを突くというバトルを繰り広げました。序盤は上位4台が等間隔でしたが、12周目にハーリングスがトップに立つとやや抜け出し、後半はセカンドグループによる三つ巴のデッドヒートが激化。ガイザーはフェーヴルをコンマ5秒差まで追い詰めましたが、オーバーテイクには至らず、4位でフィニッシュしました。

レース2ではグリッドをイン寄りに移したガイザーですが、スタートで集団に飲み込まれ、1コーナーを12~13番手でクリアしました。ガイザーは1周目の混戦をくぐり抜け、6番手でコントロールラインを通過。ここから着々とパッシングを重ね、4周目には3番手までポジションを上げました。トップツーはフェーヴル、グレン・コルデンホフ(ヤマハ)。序盤ガイザーは、毎周ファステストラップを更新する勢いで、コルデンホフとの距離を詰めていきました。レース1の最中はコース上に日影ができて、ギャップやわだちなどが読みにくい部分がありましたが、レース2では上空が雲に覆われたため、路面状況が把握しやすくなりました。ガイザーは、12周目にハーリングスに抜かれて4番手に後退しましたが、終盤16周目にフェーヴルをパスしてポジションを取り戻しました。ラスト3周はコルデンホフとの2番手争いとなり、最終コーナーまであきらめずにスパートしましたが、わずかに届かず3位でゴール。総合3位(4位-3位)に入ったガイザーは、4戦連続でポディウム登壇を果たしています。


Tim Gajser
Tim Gajser 243
Team HRC
2レースとも激しいバトルに満ちていて、非常にきつい一日でした。スタートの出遅れで追い上げが難しくなり、両レースで多くのパッシングに成功したものの、勝利には手が届きませんでした。それでも水曜にはまたここでレースがありますし、僅差だと認識しているので、最後まで決してあきらめずに戦い続けます。チームスタッフとスロベニアから応援に駆け付けてくれたファンの皆さんに対し、心から感謝の意を表したいと思います。彼らはいつも私に笑顔を与えてくれるので、とても大切にしています



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