ガイザーがスペインGPの2位表彰台に登壇
3月24日(日)、モトクロス世界選手権(MXGP)の第2戦スペインGPの決勝が、マドリード郊外のアロヨモノリスで行われました。ティム・ガイザー(Team HRC)は、深いわだちにライダー全員が苦戦する中、決勝2レースを力強く乗りきり総合2位(2-2)に入賞。2戦連続でポディウムに登壇しました。
土曜日の予選レースを2位で終えたガイザーは、2回行われる決勝レースで2番目にゲートを選べる権利を得ましたが、レース1ではそのアドバンテージを有効に活用できず、スタート直後の第1コーナーで集団の中に埋もれてしまいました。それでもスピードと精度を発揮したガイザーはすぐにそこから抜け出し、1周目を終えるころには4番手に浮上。1周後には3番手、さらに数周後には2番手に上がりましたが、予選レースと同じような状況で、大差で独走していたレースリーダーに挑むことはできませんでした。
レース2ではスタートがかなりうまく決まり、第1コーナーを2番手でクリアしました。レースリーダーにプレッシャーをかけようと全力を尽くしますが、悪化するコースコンディションで焦り、シリーズ序盤に貴重なポイントを失うような転倒をするよりも、手堅く2位でゴールした方が賢明だとガイザーは考えました。結果的に総合2位(2-2)で表彰台の2番目に登壇できたことにより、ガイザーは残り18戦あるシリーズの総合ランキングにおいて単独2位につけています。
チームメートのルーベン・フェルナンデスは、今度の火曜日に前十字じん帯断裂の手術を受ける予定で、復帰時期など詳細についてはいずれ明らかになるでしょう。
次戦サルデーニャGPは4月6日(土)と7日(日)に開催。イタリアのサルデーニャ島にある深いサンドコース、リオラサルドが舞台となります。ガイザーにとってそれほど相性のいいコースではありませんが、今シーズン初の総合優勝をつかむチャンスです。
MX2 ルーキーのザンキは総合14位
アルゼンチンGPで総合6位というすばらしい成績を残した、ルーキーのフェルッチョ・ザンキ(Team HRC)にとって、その後に厳しい戦いが待っていることは明らかでした。それでも彼は、若いライダーに求められるガッツをみせ続け、最後まで一つでもポジションを上げようと必死に戦いました。
土曜日の予選で得たゲートピックは、決してベストなものではありませんでした。迎えたレース1でザンキは終始安定した走りを続けましたが、最終ラップのあと少しというところで発生したトラブルにより18位でフィニッシュしました。
続くレース2で巻き返しに燃えたザンキ。10番手辺りからスタートすると、経験豊富なライダーたちを相手にポジションを死守することに時間を費やしました。結果として、今回は立派に12位フィニッシュ。シーズン序盤のこの勢いを維持することが期待されます。リオラサルドの深いサンドコースや、ピエトラムラタの美しいヒルサイドコースなど、次戦以降はザンキにとってなじみのあるイタリアのコースが続きます。
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