MXGP Race 2
MXGP 2022
Round 18

MXGP ガイザーが自己最多のシーズン10勝を記録

tr Afyonkarahisar

モトクロス世界選手権最終戦が、トルコのアフィヨンで行われました。Team HRCは土曜日から好調で、タイムドプラクティスではミッチ・エバンスが1分45秒315、ティム・ガイザーが1分46秒050を記録し、リーダーボードのワンツーを独占。予選レースでは、エバンスが2位、ガイザーが5位という好位置につけました。

MXGP ガイザーが自己最多のシーズン10勝を記録

MXGPのレース1では、好スタートを切ったエバンスが、1周目からトップ争いを開始しました。2周目にはジェレミー・シーワー(ヤマハ)を抜いて、エバンスがレースリーダーとなり、徐々に後続を引き離していきました。一方ガイザーはやや出遅れ、9番手で2コーナーに入りスリップ。最後尾近くから立て直して、1周目を11番手でクリアしました。エバンスは一時、2秒ほどのマージンを蓄えましたが、中盤に差し掛かると猛追撃を受けるようになります。9周目には、マキシム・ルノー(ヤマハ)を先鋒とする3台に抜かれ、トップの座を明け渡しました。対照的に着々と順位を上げてきたガイザーは、終盤になって4番手まで到達。バテンティン・ギヨード(ヤマハ)と接近戦を繰り広げた末、最終ラップにギヨードが転倒したため、ガイザーは3位でフィニッシュ。終盤ペースが衰えたエバンスは、最終的に12位でゴールしました。ルーベン・フェルナンデス(Honda 114 Motorsports)は、1周目19位でリタイアしました。

レース2の1周目は、エバンスが2番手、ガイザーが4番手でクリアしました。エバンスと前を行くロマン・フェーヴル(カワサキ)は、テールトゥノーズでトップ争いを演じましたが、3周目にエバンスが転倒を喫しリタイア。3番手に繰り上がったガイザーは、ホルヘ・プラド(ガスガス)を追い回し、9周目のオーバーテイキングで2番手に躍進しました。トップのフェーヴルとは5秒以上の差がありましたが、ガイザーの追撃によって2秒差まで接近。逆転には至らなかったものの、2位でチェッカーを受けたガイザーが、自己ベストとなるシーズン10度目の総合優勝(3-2)を収めました。

MX2 ルビーニがシリーズ9位にランクイン

MX2クラスのレース1では、スタート10番手だったステファン・ルビーニ(Team Ship to Cycle Honda SR Motoblouz)が、リック・エルシンハ(ヤマハ)を抜いて9番手に浮上。その後20番手までポジションを落としたルビーニは、3周目のコントロールライン通過を更新したあと、リタイアしました。エミル・ウェックマン(Team Ship to Cycle Honda SR Motoblouz)は、18番手から徐々に順位を上げ、レース中盤には13番手に達しました。終盤15周目にタイムロスを喫したウェックマンは、15位でチェッカーを受けました。

レース2では、ルビーニがスタート14番手、ウェックマンは最後尾からの追い上げを強いられました。着実にポジションアップを図るルビーニは、6周目に10番手、12周目には9番手まで躍進しました。ウェックマンは、なかなか失地をばん回できないまま17位でゴール。終盤の競り合いのあと、10位でフィニッシュしたルビーニは、トータル384ポイントを獲得。ランキング9位で2022シーズンをまとめました。


Tim Gajser
Tim Gajser 243
Team HRC
非常にいい形でシーズンを締め括ることができました。グランプリで10回も総合優勝できたのはすばらしい成果で、Team HRC全員の今シーズンのみならず長年にわたる貢献に対し、いくら感謝しても足りません。そして私を応援するためにトルコまで来てくれたすべてのファンと、メッセージを送ってくれた世界中の人たちに感謝の意を表したいと思います。皆さんからのサポートはとても大きな意味があり、今年は特にレースに来て応援したり、直接私に会いに来てくれたことをうれしく思っています。今大会は終始ベストではなかったけれど、必死に戦った結果は本当によいものになりました。トルコGPはいつもコースや設備がすばらしいので、ここに来ることを楽しみにしています。もちろん今年も例外ではありませんでした。2022年は最高でした。2023年シーズンの始まりが待ちきれません

Mitch Evans
Mitch Evans 43
Team HRC
一歩前進する度に何かハプニングがあり、積み上げた成績を失うことになっているみたいです。レース1の前半では、トップグループをリードできて気分がよかったし、実際とても乗れていたと思います。ところが残念なことに途中で壁にぶち当たり、それまでのレベルを保つことができずポジションが下がってしまったのです。そしてレース2では、また好スタートを切ってトップ争いをしていたのですが、フィニッシュライン手前の大きなギャップで転倒してしまいました。幸いケガは打撲程度で済んだので、数日リラックスして回復したあと、アメリカで開催されるモトクロス・オブ・ネイションズに遠征し、オーストラリア代表チームが優勝できるようにがんばります



投稿日