MXGP ガイザーが自己最多のシーズン10勝を記録
モトクロス世界選手権最終戦が、トルコのアフィヨンで行われました。Team HRCは土曜日から好調で、タイムドプラクティスではミッチ・エバンスが1分45秒315、ティム・ガイザーが1分46秒050を記録し、リーダーボードのワンツーを独占。予選レースでは、エバンスが2位、ガイザーが5位という好位置につけました。
MXGPのレース1では、好スタートを切ったエバンスが、1周目からトップ争いを開始しました。2周目にはジェレミー・シーワー(ヤマハ)を抜いて、エバンスがレースリーダーとなり、徐々に後続を引き離していきました。一方ガイザーはやや出遅れ、9番手で2コーナーに入りスリップ。最後尾近くから立て直して、1周目を11番手でクリアしました。エバンスは一時、2秒ほどのマージンを蓄えましたが、中盤に差し掛かると猛追撃を受けるようになります。9周目には、マキシム・ルノー(ヤマハ)を先鋒とする3台に抜かれ、トップの座を明け渡しました。対照的に着々と順位を上げてきたガイザーは、終盤になって4番手まで到達。バテンティン・ギヨード(ヤマハ)と接近戦を繰り広げた末、最終ラップにギヨードが転倒したため、ガイザーは3位でフィニッシュ。終盤ペースが衰えたエバンスは、最終的に12位でゴールしました。ルーベン・フェルナンデス(Honda 114 Motorsports)は、1周目19位でリタイアしました。
レース2の1周目は、エバンスが2番手、ガイザーが4番手でクリアしました。エバンスと前を行くロマン・フェーヴル(カワサキ)は、テールトゥノーズでトップ争いを演じましたが、3周目にエバンスが転倒を喫しリタイア。3番手に繰り上がったガイザーは、ホルヘ・プラド(ガスガス)を追い回し、9周目のオーバーテイキングで2番手に躍進しました。トップのフェーヴルとは5秒以上の差がありましたが、ガイザーの追撃によって2秒差まで接近。逆転には至らなかったものの、2位でチェッカーを受けたガイザーが、自己ベストとなるシーズン10度目の総合優勝(3-2)を収めました。
MX2 ルビーニがシリーズ9位にランクイン
MX2クラスのレース1では、スタート10番手だったステファン・ルビーニ(Team Ship to Cycle Honda SR Motoblouz)が、リック・エルシンハ(ヤマハ)を抜いて9番手に浮上。その後20番手までポジションを落としたルビーニは、3周目のコントロールライン通過を更新したあと、リタイアしました。エミル・ウェックマン(Team Ship to Cycle Honda SR Motoblouz)は、18番手から徐々に順位を上げ、レース中盤には13番手に達しました。終盤15周目にタイムロスを喫したウェックマンは、15位でチェッカーを受けました。
レース2では、ルビーニがスタート14番手、ウェックマンは最後尾からの追い上げを強いられました。着実にポジションアップを図るルビーニは、6周目に10番手、12周目には9番手まで躍進しました。ウェックマンは、なかなか失地をばん回できないまま17位でゴール。終盤の競り合いのあと、10位でフィニッシュしたルビーニは、トータル384ポイントを獲得。ランキング9位で2022シーズンをまとめました。