MXGP Race 2
MXGP 2022

セクストンがアメリカの優勝に貢献。オールHondaのオーストラリアが3位入賞

us RedBud

「モトクロスのワールドカップ」と呼ばれ、シーズンのフィナーレを飾るビッグイベント、モトクロス・オブ・ネイションズがアメリカのレッドバッドで開催されました。当地で2018年大会が行われたときは雨に見舞われましたが、今回は土曜まで好天に恵まれたものの、決勝日は未明からの断続的な降雨により同じようなマディコンディションになりました。

セクストンがアメリカの優勝に貢献。オールHondaのオーストラリアが3位入賞

モトクロス・オブ・ネイションズは、各国を代表する3人チームで競われる団体戦。決勝レース形式は、MXGP/MX2、MX2/OPEN、OPEN/MXGPというように2クラスずつ混走となる3レース制。1チームのべ6個のリザルトのうち、ワーストを除いた上位5個を有効ポイントにカウントし(1位=1点~40位=40点)、トータルが少ない順に団体総合成績が決まります。

3年ぶりの遠征を実現させたチームジャパンは、直前に負傷した大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)の代役として、大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)を緊急招集。下田丈(カワサキ)、鳥谷部晃太(ヤマハ)に合流してレッドバッドに赴きました。大倉は予選レース24位、B決勝では8位と奮闘しましたが、チームとしては決勝進出を果たせませんでした。

●決勝 レース 1(MXGP/MX2)

1周目のオーダーは、ミッチ・エバンス(オーストラリア/Honda)が5番手、ハンター・ローレンス(オーストラリア/Honda)が8番手。レースはイーライ・トーマック(アメリカ/ヤマハ)とジャゴ・ゲールツ(ベルギー/ヤマハ)のトップ争いになりましたが、エバンスは単独5位でフィニッシュ。H.ローレンスはMX2クラス最上位となる8位でチェッカーを受けました。

●決勝 レース 2(MX2/OPEN)

好スタートを切ったチェイス・セクストン(アメリカ/Honda)が2番手、ジェット・ローレンス(オーストラリア/Honda)が3番手で1周目をクリア。初めて450を駆るJ.ローレンスは、6周目にセクストンを抜いて2番手に浮上。さらにマッティア・ガダニーニ(イタリア/ガスガス)を攻略すると独走。最終的に2位となったセクストンに対し、14秒差をつけてウィナーとなりました。なおH.ローレンスは、13番手スタートから追い上げて10位に入りました。

●決勝 レース 3(OPEN/MXGP)

セクストンが3番手、J.ローレンスが6番手でスタートした最終レース。序盤の数ラップを費やした猛攻によって、セクストンとJ.ローレンスは、トップのマキシム・ルノー(フランス/ヤマハ)に肉薄する2~3番手に浮上。しかし1周目にクラッシュを喫したエバンスは、ほぼ最後尾近くまで後退しました。9周目にはJ.ローレンスがセクストンを逆転しましたが、ルノーには届かず2位でゴール。この結果チーム総合成績は、優勝アメリカ(16点=1+2+3+4+6)、2位フランス(23点=1+3+4+6+9)、3位オーストラリア(26点=1+2+5+8+10)。アメリカが2011年以来の優勝を果たした大会となりまし


Chase Sexton
Chase Sexton 103
USA
信じられません! ちょうど自分の誕生日(9月23日)に重なりましたが、この週末はすべてがうまく運んで夢が叶いました。初出場で初勝利なんて滅多にあるものではないし、とても平然としていられません。とてもハッピーです。最後のレース3では、好スタートを決めることが重要なカギでした。神経戦になりましたが、願いはフィニッシュすることだけでした。今日の出来事、観衆の声援に興奮していて、今は何と表現したらいいのか言葉がありません 

Mitch Evans
Mitch Evans 113
Australia
チームオーストラリアでポディウムに登壇できるなんて、とてもすばらしいことです。我が国の参戦史の中でも頻繁にあることではないので、達成したチームの一員だったことは非常に大きな名誉です。レース1は順調で一貫した手堅いレースになり、最後までいいペースを保つことができました。スタートの成否が重要だと分かっていたので、レース1でハンターとともに実行しました。さらにハンターとジェットによるレース2の活躍で、表彰台ゲットが濃厚になったのですが、正にレース3でハプニングが起きてしまいました。もっと上位になれば申し分なかったのですが、何が起きてもおかしくないのがモトクロスと言うものです。それでもありがたいことに、ポディウムに立てました。非常に困難なコンディションの中で尽力してくれたチームスタッフ全員に、心からの感謝の意を表したいと思います。来年のこの大会が待ちきれません。参加できたら、今年以上の成績を残せるようにがんばります 

Jett Lawrence
Jett Lawrence 115
Australia
最初のレースは、本当によかったです。最後のレースはそんなに悪い感じではなく、スタートもまあまあだったのですが、終盤になってゴーグルに少々トラブルが発生しました。それがなければもっとハイペースで走れたのに、ちょっと残念です。いずれにしても初参戦でポディウムに立てたし、オープンクラスの個人総合も獲れたのでうれしいです。来年が待ち遠しいですね。我々は本当にいいチームだと思います。これからの数年は、チームオーストラリアの活躍が目立つことになるでしょう。できれば毎年ポジションを上げていきます 

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 114
Australia
すごかった。皆すごく乗れていた。我々はすべてをコースに注ぎ込み、何が起きても誰もあきらめませんでした。これから我々の時代を迎えると思いますが、今年はメンバーが揃った最初の年です。この先に控える数年間が楽しみです 

Yuki Okura
Yuki Okura 97
Japan
子どもの頃から憧れてきたライダーたちと一緒に走ることができて、いろいろと思い知らされた初参戦のネイションズでした。決勝進出はなりませんでしたが、来年は代役じゃなく正ライダーとして選ばれてリベンジしたいと思います。練習、予選、B決勝と徐々にマシンとコースに慣れたし、自分より速い選手について行けたこともありました。B決勝ではスタートが割と決まって、2~3番手ぐらいで1コーナーを回ったつもりだったんですけど、5コーナー過ぎまでホールショットデバイスが外れなくて、振られたりしているうちにずいぶん抜かれてしまいました。トップクラスから何秒差という事実を突き付けられ、世界との壁を痛感しました。でも新たな目標が見えたので、これからの取り組みで世界に近づいていきたいと思います 

Race 1 (MXGP + MX2) - Classification

Pos.

Rider

Num.

Nation

Constr.

Time/Gap

1

Eli TOMAC

101

USA

Yamaha

35'23.672

2

Jago GEERTS

16

BEL

Yamaha

+3.243

3

Maxime RENAUX

13

FRA

Yamaha

+58.986

4

Jeremy SEEWER

22

SUI

Yamaha

+1'11.659

5

Mitchell EVANS

113

AUS

Honda

+1'24.846

6

Jorge PRADO

46

ESP

GASGAS

+1'29.402

8

Hunter LAWRENCE

114

AUS

Honda

+1'34.431

24

Emil WECKMAN

35

FIN

Honda

+1Lap

28

Miro SIHVONEN

34

FIN

Honda

+1Lap

30

Ryder MCNABB

41

CAN

Honda

+1Lap

31

Dylan WRIGHT

40

CAN

Honda

+2Laps

37

Max ANSTIE

8

GBR

Honda

+8Laps

39

Anthony RODRIGUEZ

67

VEN

Honda

+14Laps


Race 2 (MX2 + Open) - Classification

Pos. Rider Num. Nation Constr. Time/Gap
1 Jett Lawrence 115 AUS Honda 36'19.920
2 Chase Sexton 103 USA Honda +0'14.240
3 Mattia Guadagnini 3 ITA GASGAS +0'20.238
4 Justin Cooper 102 USA Yamaha +0'22.058
5 Ruben Fernandez 48 ESP Honda +0'25.555
6 Dylan Ferrandis 15 FRA Yamaha +0'31.445
10 Hunter Lawrence 114 AUS Honda +1'18.053
17 Tommy Searle 9 GBR Honda +1 lap
21 Emil Weckman 35 FIN Honda +1 lap
30 Max Anstie 8 GBR Honda +1 lap
DNS Ryder MCNABB 41 CAN Honda -

Race 3 (MXGP + Open) - Classification

Pos. Rider Num. Nation Constr. Time/Gap
1 Maxime Renaux 13 FRA Yamaha 35'30.165
2 Jett Lawrence 115 AUS Honda +0'04.600
3 Chase Sexton 103 USA Honda +0'08.303
4 Dylan Ferrandis 15 FRA Yamaha +0'17.408
5 Jeremy Seewer 22 SUI Yamaha +0'19.507
6 Eli Tomac 101 USA Yamaha +0'52.551
8 Ruben Fernandez 48 ESP Honda +1'18.847
10 Dylan Wright 40 CAN Honda +1'40.392
15 Tommy Searle 9 GBR Honda +1 lap
26 Miro Sihvonen 34 FIN Honda +1 lap
28 Mitchell Evans 113 AUS Honda +1 lap
DNS Anthony RODRIGUEZ 67 VEN Honda -

Nations Classification

Pos. Country Rider Points
1 USA Eli TOMAC 16
Chase SEXTON
Justin COOPER
2 France Maxime RENAUX 23
Dylan FERRANDIS
Marvin MUSQUIN
3 Australia Jett LAWRENCE 26
Mitchell EVANS
Hunter LAWRENCE
4 Italy Mattia GUADAGNINI 49
Antonio CAIROLI
Andrea ADAMO
5 Belgium Ruben FERNANDEZ 50
Jorge PRADO
Guillem FARRES
6 Spain Ruben FERNANDEZ 51
Jorge PRADO
Guillem FARRES
 
7 The Netherlands Calvin VLAANDEREN 62
Kay DE WOLF
Glenn COLDENHOFF
10 Great Britain Tommy SEARLE 98
Dean WILSON
Max ANSTIE
14 Finland Emil WECKMAN 124
Jere HAAVISTO
Miro SIHVONEN
15 Canada Dylan WRIGHT 129
Tyler MEDAGLIA
Ryder MCNABB
20 Venezuela Raimundo TRASOLINI 108
Lorenzo LOCURCIO
Anthony RODRIGUEZ
24 Japan Jo SHIMODA 19
Kota TORIYABE
Yuki OKURA

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レポート公開日
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