MXGP Race 2
MXGP 2022
Round 14

MXGP ディープサンドに苦戦しながらもガイザーがポイントリードを守る

be Lommel

モトクロス世界選手権第14戦フランダースGPが、ベルギーで開催されました。会場のロンメルは世界でも有数のディープサンドで、粒子の細かい砂が走行時間の経過とともに荒れてギャップだらけになる難コースですが、今回のTeam HRCは苦戦を強いられました。

MXGP ディープサンドに苦戦しながらもガイザーがポイントリードを守る

土曜のタイムドプラクティスでは、ティム・ガイザー(Team HRC)が1分58秒406を記録して2位、ミッチェル・エバンス(Team HRC)が1分58秒504で3位と順調でした。予選レースではガイザーが2位通過を果たしたものの、エバンスは終盤まで3番手を走りながらビッグクラッシュを喫して27位にとどまりました。

決勝レース1のグリッドは、ガイザーがイン側から2番目。エバンスは不利なゲートピックとなりました。ルーベン・フェルナンデス(Honda 114 Motorsports)は、前戦のクラッシュの影響により今大会は出場を見合わせました。ガイザーのスタートは2番手でしたが、1周を消化して4番手、3周目には6番手と後退しました。エバンスは26番手スタートから13番手までポジションを上げましたが、転倒のダメージを考慮して10周でリタイアしました。終盤14周目に転倒を喫したガイザーは、7位でチェッカーを受けました。

レース2では、7番手スタートから3台を抜いたガイザーが、序盤4番手につけました。レース1よりもさらに荒れた路面に、上位陣でも転倒が発生する中、ガイザーはやや抑えめのペースで周回を重ねました。中盤以降はパッシングを許しながらサンドと格闘し、7位でフィニッシュ。この結果ガイザーは総合7位(7-7)、エバンスは無得点(DNF-DNS)となりました。表彰台はサンドを得意とするオランダ人ライダー、ブライアン・ボジャーズ(ハスクバーナ)、カルバン・フランデレン(ヤマハ)、グレン・コルデンホフ(ヤマハ)に独占され、改めてこのコースの特殊性が浮き彫りになりました。最終戦オマーンGPがキャンセルされたため、残り4戦となったシリーズですが、ガイザーは122ポイントの大量差で首位を維持しています。

MX2 ルビーニがレース1で9位チェッカー

MX2のレース1では、ステファン・ルビーニ(Team Ship to Cycle Honda SR Motoblouz)が、スタート18番手と出遅れましたが、着実にポジションを上げるライディングを披露しました。レースの折り返し点を迎えるころになると、前を行くライダーの転倒が多発し、11周目には9位に到達。こうしてルビーニは1周遅れにはなりましたが、シングルフィニッシュを果たしました。

レース2では、スタート10番手だったルビーニですが、ミッケル・ハールプ(カワサキ)、リアム・エバーツ(KTM)に先行を許して12番手。中盤は一進一退を続けながら、周回遅れの14位でゴール。ルビーニは総合10位(9-14)を得ました。


Tim Gajser
Tim Gajser 243
Team HRC
どちらのレースでもスムーズな流れを見つけられなかったし、コースがここまで荒れてくると非常に難しくなります。可能な限りプッシュしようと試みたのですが、全然リズムをつかめなくて、レースと言うよりもサバイバルでした。もちろんいつだって優勝を目指しているし、全体的なパフォーマンスと成績には少々ガッカリしています。次戦は2週間後なので、このインターバルを利用して、残り4戦を力強く締め括れるように準備するつもりです

Mitch Evans
Mitch Evans 43
Team HRC
残念ながら、昨日のクラッシュの後遺症がきつすぎて、レース1の15分過ぎでリタイアしなければなりませんでした。後方から追い上げを始めて、15番手辺りまでは順調だったのですが、そこまでで全力を使い果たして何も残っていなかったんです。とても難しいコースコンディションだったし、さらにケガするリスクを冒すよりもリタイアして、レース2にも出走しないことにしました。2週間後のスウェーデンGPまでにケガを治し、準備を整えるつもりです。今週末に受けたサポートのおかげで、簡単なレースではなかったとは言え、多くの収穫がありました。初めてのコースで予選3番手を走れたこともその1つです。今シーズンの終盤に向けて、がんばってプッシュし続けます



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