MXGP ガイザーがポディウム最上段にカムバック。7度目の総合優勝(1-2)で首位独走
モトクロス世界選手権第11戦が、ドイツのトイチェンタルで行われました。ポイントリーダーのティム・ガイザー(Team HRC)は、サルデーニャGPで体調を崩して以来ポディウムから遠ざかっていましたが、スペイン、フランスを経てコンディションも回復し、相性のいい当地で総合優勝(1-2)を果たしました。
ガイザーは土曜日から絶好調で、タイムドプラクティスと予選レースでトップになりました。トイチェンタルは、ホールショットを取るためにゲートピックが重要な要素となるコースの一つなので、最もイン側を選択できたことがガイザーに自信を与えました。予選レースではミッチェル・エバンス(Team HRC)が5位、ルーベン・フェルナンデス(Honda 114 Motorsports)が7位とシングルフィニッシュをそろえており、決勝での好成績が期待できました。
決勝レース1では、ガイザーが狙い通りのホールショットを奪いました。フェルナンデスはスタート6番手、エバンスは10番手から上位陣を追いかけました。前半のうちに独走状態となったガイザーは、その後リードを10秒まで広げました。レースを支配したガイザーは、終盤になると安全策によるペースダウンをしながら、パウルス・ジョナス(ハスクバーナ)を振り切り優勝。フェルナンデスは、ホルヘ・プラド(ガスガス)の転倒によりポジションが上がり、終盤14周目に自己ベストラップを更新するスパートで5位をゲットしました。エバンスは9位でゴールしました。
レース2では、ガイザーが2番手、フェルナンデスが4番手、エバンスが6番手で1周目をクリアしました。リーダーのジェレミー・シーワー(ヤマハ)から少しずつ離され、単独2番手走行になるとガイザーは、総合優勝を目指す作戦に切り換えペースを制御しました。フェルナンデスとエバンスは、前後のライダーと接戦を繰り広げながらも、変動がないまま5-6位でフィニッシュ。エバンスは今季ベストの総合7位(8-6)を獲得しました。
総合優勝(1-2)を決めたガイザーは、4戦ぶりにポディウム復帰を果たしました。シリーズランキング上では、マキシム・ルノー(ヤマハ)が予選レース中の負傷でDNSとなったため、2位にはシーワーが浮上。首位ガイザーのポイントリードは、101点に広がっています。
MX2 ルビーニがオーバーオール8位(8-8)をゲット
前戦フランスGPのMX2でリタイアを喫したハコン・フレドリクセン(Honda 114 Motorsports)は、大柄な体格にマッチする450への乗り換えを決断し、今大会への出走を見合わせました。MXGPクラスのデビュー戦は、チェコGPを予定しています。
MX2レース1では、中央付近のグリッドを選んだステファン・ルビーニ(Team Ship to Cycle Honda SR Motoblouz)が、11番手でスタートしました。9番手に浮上した後は、前を行くケビン・ホルグモ(カワサキ)を僅差で追走しましたが、6周目に転倒を喫して後退。終盤15周目に前方でクラッシュがあり、ルビーニは8位をゲットしました。
レース2では、やや出遅れスタート15番手だったルビーニですが、1周目で12番手まで浮上。レース中盤になるとルビーニが、カイ・ドボーフ(ハスクバーナ)を皮切りにパッシングを敢行し、8位でチェッカーを受けました。