ドイツGPの予選レースを制したガイザーがシリーズポイントリードを拡大
6月1日(土)、トイチェンタルで開催されたモトクロス世界選手権(MXGP)第8戦ドイツGPの予選レースは、ティム・ガイザー(Team HRC)が、スタート4番手から追い上げた後、トップに躍り出て、後続を9秒引き離してチェッカーを受けました。この予選の勝利で、総合ランキング首位のガイザーは6点のポイントリードとなりました。
土曜日の前半までは好天に恵まれ、ガイザーは2回の練習走行で順調なスピードを披露。2番目のゲートピックを獲得して午後の予選レースに臨みました。併催クラスを直撃した雨とは別に、MXGPの予選中にも雨が降り出しましたが、Honda CRF450Rを駆るガイザーは2番手まで浮上した後、ファステストラップを記録しながらレースリーダーを追い詰めました。滑りやすい路面に対するテクニックを発揮しながら何度かパッシングを試みた後、トップに立ったガイザーはすぐに独走態勢に持ち込みました。レースの折り返し点をすぎて後半がまだ残っている時点で、10秒ほどのリードを築いたガイザーは、今シーズン3度目となる予選勝利を収めました。どんな天候でもものともせずに走れるガイザーの能力を証明することになりました。
明日は天候が回復する予報が出ているため、ガイザーにとっては路面状況がウエットでもドライでも勝てることを示す絶好の機会となるでしょう。予選結果によって自信を深めたガイザーの様子からすると、今大会の総合成績にカウントされる決勝において、2レースともトップに立って後続を引っ張る展開になっても決して驚きではありません。
MX2 ザンキが最後尾から追い上げ14位でフィニッシュ
フェルッチョ・ザンキ(Team HRC)は、1周目の不運な出来事に巻き込まれて、最後尾から再スタートしなければなりませんでした。深いわだちだらけとなったトイチェンタルのサーキットで、ザンキはHonda CRF250Rを駆って最終的に14位まで追い上げました。明日は決勝が2レース実施されますが、ザンキにはポイントを獲得できるチャンスが残されています。フリープラクティスで5番手、タイムドプラクティスでは7番手に食い込み、予選レースではトップ10フィニッシュを目指せる勢いもありました。いずれにしてもすべてがいい経験であって、この予選で何台もパスしてきたことが練習になったとすれば、予報ではドライコンディションとなる見込みの決勝で役に立つことでしょう。
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