Race 2
MXGP 2025
Round 2

カスティーリャ・ラ・マンチャGPでガイザーが優勝、ザンキは初表彰台を獲得

es Cozar

Honda HRCにとって、2025年モトクロス世界選手権(MXGP)第2戦の最終日は大成功に終わりました。ティム・ガイザーがカスティーリャ・ラ・マンチャGP決勝の両レースを制し、総合ランキングで2位に20ポイントの差をつけレッドプレートを獲得。ルーベン・フェルナンデスは、レース1でガイザーに続いて2位でフィニッシュし、総合4位に入りました。一方、MX2クラスではフェルッチョ・ザンキがレース1で優勝し、キャリア初のMX2クラス表彰台に立ちました。

カスティーリャ・ラ・マンチャGPでガイザーが優勝、ザンキは初表彰台を獲得

きわめて過酷なコンディションの中、ガイザーは厳しい状況にも左右されない圧倒的なスキルを発揮し、前日の予選レース優勝に続き、決勝の両レースでも後続に30秒以上の差をつけて圧勝、週末のレースを完全制覇しました。これで自身通算50回目のGP優勝となります。レース1では好スタートを切り、序盤はフェルナンデスの後ろにつけていましたが、その後トップに立ち独走。一方、レース2では立ち上がりに苦戦し、泥のせいで極度に難しい操作が必要とされる中、何度も見事なオーバーテイクを決めて上位集団に追いつきました。2周目を終える前にトップに立つとそのまま独走し、勝利を収めました。この日のレースで50ポイントを獲得し、さらに前日の予選で得た10ポイントを合わせて、9ポイントのビハインドを一気に20ポイントのリードへと変えました。ガイザーは翌週末に行われるサンジャンダンジェリでの次戦に大きな自信を持って臨みます。

ルーベン・フェルナンデスは、予選では10位に留まったものの、この週末を見事に好転させ、決勝で2-12の成績を残し総合4位を獲得しました。スペイン人ライダーのフェルナンデスはレース1の序盤をリード、最初の数ターンでHonda CRF450Rを巧みに操り、悪天候の中でレースを見守る母国のファンを歓喜させました。その後すぐにガイザーにトップの座を譲りましたが、冷静かつ安定した走りを続け、見事2位フィニッシュを果たしました。一方、レース2では第2コーナーでのアクシデントに巻き込まれ、最後尾からの再スタートという厳しい展開に。懸命に追い上げを図り、最終的に12位まで順位を回復しましたが、獲得ポイントは31ポイントに留まり、総合4位で惜しくも表彰台入りを逃しました。とはいえ、自身が苦手とするコースで健闘を見せたフェルナンデス。表彰台獲得は手の届く目標だと確信して、フランスでの次戦に向かいます。

MX2クラスでは、フェルッチョ・ザンキが素晴らしいパフォーマンスを披露。レース1ではホールショットを決め、コザールサーキットの難しい地形を攻略しながら世界最高峰のMX2ライダーたちを相手にレースをリードしました。若きイタリア人ライダーのザンキは、後続10秒以上の差をつけてトップフィニッシュ。2019年以来初のMX2クラスでの優勝に、Honda HRCチームは歓喜に満ちあふれました。一方、レース2ではスタート直後の1周目で大きく出遅れ、後方からの追い上げを余儀なくされる厳しい展開に。それでも決して諦めることなく果敢にプッシュし続け、最終的に10位まで順位を回復。ゴール後は順位発表まで緊張の待ち時間を過ごしましたが、最終的に総合3位で自身初の世界選手権表彰台入りを獲得しました。この結果はザンキの見せたパフォーマンスにふさわしいものであり、彼はさらなる活躍を目指し、フランスでの次戦に臨みます。

バレリオ・ラタは、全力を尽くして戦ったものの、轍が多くぬかるんだサーキットを攻略するのに不可欠な一貫したペースを維持することができず苦戦を強いられました。トップライダーたちと同等のスピードを持つことを示してみせたものの、小さなミスが重なって表彰台争いに絡むチャンスは閉ざされてしまいました。結果として、13-11の成績で総合順位は12位に留まりました。

ライダーたちは休む間もなく、国境を越えてフランスのサンジャンダンジェリで開催される第3戦へと向かいます。このコースでは昨年、ガイザーが今大会と同様のコンディションで優勝を達成しました。4人のHonda HRCライダー全員が万全のコンディションを維持しており、フランスの田園地帯に位置するこのサーキットで、願わくば満員の観客を前に、最高のパフォーマンスを披露したいと意気込んでいます。


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Tim Gajser
Tim Gajser 243
Honda HRC
この週末は非常に難しいコンディションのコースを走ることになりましたが、良い結果を残すことができました。レース2ではスタートがうまくいかず、自分で自分の首を絞めてしまいましたが、全体としては今回の結果にとても満足しています。ここまで来るためにチーム全員が本当に懸命に働いてきました。50回目の優勝を達成してレッドプレートを取り戻し、自分が今もトップレベルにいることを示せたのは嬉しかったです。このレッドプレートをシーズン最終戦まで守り抜くことが今の目標です!

Rubén Fernández
Rubén Fernández 70
Honda HRC
レース1では本当に良い走りができました。できるだけ安定したペースを維持することを意識して走り、ティムに続いてフィニッシュを決めてHonda HRCにワンツーフィニッシュをもたらせたのは嬉しかったです。レース2でも良いスタートを切れましたが、2コーナーでミスを犯し、最後尾まで下がってしまいました。雨と日差し、それに泥と轍が加わった難しいコンディションで、できる限り追い上げを図りましたが、12位まで順位を上げるのが精一杯でした。総合4位という結果は決して気持ちのいいものではありませんが、それでも自分が見せた走りを誇りに思っていますし、正しい方向に進んでいることを実感できました。

Ferruccio Zanchi
Ferruccio Zanchi 73
Honda HRC
今日は本当に素晴らしい一日で、キャリアを通じて忘れられない日になると思います。自分が得意なコースだと分かった状態でこの週末に臨みましたが、厳しい天候のせいで簡単なレースにはなりませんでした。今回のようなコンディションでの走行は決して楽ではありません。スタートが重要になると分かっていましたし、レース1では実際にホールショットを決めて、そのまま振り向かずに走り続けました。多少のプレッシャーはありましたが、自分の走りに集中して、正しいラインを選び取り、初優勝を飾ることができました。レース2ではスタートに失敗してかなり後方から追い上げる形になり、どうなることかと思いました。とにかくプッシュし続けるうちに、良いラップタイムを刻むことができて、前のライダーたちを確実に捉えられているのが分かりました。一人オーバーテイクするたびに、自信が増していきました。僅差であることはわかっていましたが、最終的に結果を聞いたときは本当に嬉しかったです。チームのみんなやスポンサーの方々に心から感謝しています。ここまでの道のりは簡単ではありませんでしたが、チーム全員が一生懸命努力してきたので、それに報いることができて本当に最高の気分です。

Valerio Lata
Valerio Lata 18
Honda HRC
全体的に厳しい週末でしたが、多くの学びがありました。スピード自体は悪くなかったと思いますが、今回のようにたくさんのミスを重ねてしまうと、高得点を獲得するのは難しいと自覚しました。それでも、ポジティブな面もありましたし、フランスではしっかり挽回したいと思います。

Marcus Pereira de Freitas
Marcus Pereira de Freitas
Honda HRC
Honda HRCにとって素晴らしい週末になりました。4人のライダー全員を誇りに思います。ティムは、彼が2025年シーズンに入ってからも引き続き常勝ライダーであることを証明し、完全制覇を成し遂げました。非常に難しいコンディションの中でも余裕のある走りでした。ルーベンがレース1で2位に入り、HRCのワンツーフィニッシュとなったのも素晴らしかったですし、今後もこのような結果を期待しています。レース2は残念ながらミスを犯してしまいましたが、彼の苦闘がいかに過酷なコンディションでのレースだったかを物語っています。そして、フェルッチョの走りは両レースとも本当に見事でした。MX2クラスのトップライダーたちを相手にスタートからフィニッシュまでリードし続けることは簡単なことではありませんが、彼はプレッシャーに負けずに走り切り、選手としての見事な成熟ぶりを見せました。そしてレース2では、一つひとつのオーバーテイクが勝敗を左右する厳しい状況の中で、レース1に匹敵する印象的で果敢な戦いを見せました。初の表彰台は彼にとって本当に順当な結果だったと思います。フランスでの次戦では、4人全員のさらなる活躍がとても楽しみですし、バレリオもきっと高いモチベーションを持ってサンジャンダンジェリでのレースに挑むはずです。また、過酷なコンディションの中で懸命に働いてくれたチームスタッフ全員にも、特別な感謝を伝えたいと思います。彼らの努力がなければ、今回の素晴らしい結果を得ることはできませんでした。心から彼らに感謝します。


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