ガイザーが初めてコースインしたフリープラクティスの段階ではまだドライでしたが、予選のゲートピックがかかるタイムドプラクティスが始まるころには、折からの雨で路面がぬかるみ始めていました。ガイザーは6番目のゲートピックを得て、予選レースでの好スタートに希望をつなげました。強い雨に襲われたローム質の路面は、予選レースの時には深い泥沼へと様変わりしましたが、ガイザーはCRF450Rのパワーを最大限に活かし、予選レースのホールショットを奪いました。少しマディが深かった第2コーナーでは2台に先行を許しましたが、数コーナーで抜き返して再びトップに出ました。

そこから先は、わだちだらけの危険なコンディションの中、スパートを重ねたガイザーが独走態勢を築きました。すべてが順調でしたが、レースが中盤に差しかかると周回遅れの出現によってペースを乱し、後続に接近を許すことになりました。それでも、ガイザーは冷静さを失わずに再度スパートをかけてトップを守り、チェッカーフラッグに祝福されました。

ガイザーの予選レースにおける勝利は、明日の決勝2レースでのゲートピック1番手のみならず、シリーズポイントに加算される10点をもたらし、土曜の段階でランキング首位まで7ポイント差に詰め寄りました。全20戦からなるMXGPシリーズはまだ長い道程の途中ですが、この日の収穫はガイザーの自信を後押しすることになるでしょう。決勝日も荒天が予想されていますが、ガイザーは今季初の総合優勝を目指します。

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