予選レース2位のガイザーがポイントリーダーに急接近
4月13日(土)に行われたモトクロス世界選手権(MXGP)第4戦トレンティーノGPの予選レースで、ティム・ガイザー(Team HRC)はオープニングラップから印象的な走りをみせ、順当に2位フィニッシュを果たしました。新加入のチームメート、ロアン・ファン・デ・ムースダイクは今大会でも序盤からすばらしいスピードを披露し、ポイント獲得圏内で戦いましたが、残念ながらポジションを落として28位にとどまりました。
計時予選で4番手につけたガイザーは、予選レースのスタートでやや出遅れたものの、集団をすり抜けて1周目のコントロールラインを4番手で通過しました。2周目で3番手に浮上した後、序盤からハイペースで逃げるトップ2台を追走。攻略には数ラップを費やしましたが、ガイザーは登り坂のステップアップトリプルで前のライダーを飛び越し、2番手に浮上しました。この段階で先行するリーダーには大きく差をつけられており、レース終盤は着実に2位を守ってフィニッシュ。現時点でランキング首位に立つホルヘ・プラド(ガスガス)が17位に終わったこともあり、総合ランキング2位のガイザーは8ポイント差に詰め寄りました。日曜日の2回の決勝レースでは、好スタートを切りながら、トップグループと競えるスピードを活かすことができれば、4戦連続となる表彰台のみならず、今季初の総合優勝を獲得するチャンスも生まれるでしょう。
ファン・デ・ムースダイクは、激戦のMXGPクラスでシーズンオフの準備が不十分であることが明らかとなり、厳しいレースに直面しています。若いオランダ人ライダーは先週末のサルデーニャGPからチームに加わり、最高峰クラスにデビューしたばかり。世界のトップライダーたちを相手にするこのレースで、経験を積み重ねながら正しい方向へ進むためには1分たりとも無駄にできないことを認識し、決勝レースに挑みます。
日曜日、絵に描いたように美しいピエトラムラタの会場で、ライダーたちは午前中にウォームアップセッションをこなし、午後からの決勝2レース(30分+2周)に臨みます。
なお、MX2クラスのフェルッチョ・ザンキ(Team HRC)は、前戦以来の負傷欠場が続いています。
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