サルデーニャGP予選でガイザーが2位チェッカー。新加入のファン・デ・ムースダイクがMXGPデビュー
負傷により戦線離脱中のルーベン・フェルナンデスに代わって、オランダ人ライダーのロアン・ファン・デ・ムースダイクがTeam HRCに加入しました。2023年は欠場したラウンドがありましたが、MX2クラスでレースウイン1勝に加え、表彰台にも2回登壇し、ランキング8位を獲得。年齢制限によって今年はMXGPに昇格し、ファン・デ・ムースダイクは参戦機会を探しているところでした。
2024モトクロス世界選手権(MXGP)第3戦サルデーニャGPの会場となるリオラサルドのコースは、深いサンドの難所として知られます。好天に恵まれた今大会は、多くのライダーにとって昨年の夏以来の高温にさらされる場となりましたが、Team HRCのティム・ガイザーとファン・デ・ムースダイクは厳しい状況でもベストを尽くしました。
5度の世界チャンピオンに対する期待に応え、ガイザーはこういった困難をすべて乗り越えました。フリープラクティスでファステストタイムを刻んだ後、予選レース中でも最速ラップタイムを記録して2位に入りました。Honda CRF450Rを駆るライダーは、これまで苦手としてきたコースにおいて、サンドライディングの腕前を力強く披露する機会を得たのです。4月7日(日)は今大会の総合成績にカウントされる決勝が2レース控えますが、ガイザーはこの好位置から今季初の大会優勝とMXGP総合ランキング首位とのポイント差を詰めるチャンスを狙っています。
フェルナンデスの代役として抜てきされたばかりですが、オフシーズンの大部分を負傷で棒に振ってきたファン・デ・ムースダイクにとっては、非常に難しい挑戦でした。タイムプラクティスで12番手に食い込んだことにより、本来のポテンシャルを周囲に示し、予選レースでも前半はトップ10付近を走っていました。しかし暑さと路面状況、そしてMXGPフルデビューという要素が重くのしかかり、ファン・デ・ムースダイクは16位まで後退して予選レースを終えました。明日の決勝も同様の暑さが見込まれ、コースコンディションもさらに悪化するので、決して簡単にはいきません。それでも彼が新しいマシンで走り込むほどに、より高いレベルに到達し、真の能力がすぐに明らかになるでしょう。
なお、MX2クラスのフェルッチョ・ザンキ(Team HRC)は、母国イタリアのサルデーニャGP前の負傷を受けて、今大会を欠場します。
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