ガリシアGPの厳しさの中で、ガイザーがチャンピオン争いにとどまる
5月12日(日)、モトクロス世界選手権(MXGP)第6戦ガリシアGPの決勝がルーゴ・サーキットで行われました。
ティム・ガイザー(Team HRC)は、開幕以来のMXGP連続表彰台をキープするためにベストを尽くしましたが、レース2で非常に印象的なスパートをみせながらもあと一歩のところで記録継続を逃しました。それでも、ガイザーは今シーズンのタイトル争いにおいていまだ好位置につけています。
土曜日の予選レースを2位で終え、2番目のゲートピックを得て決勝に臨んだガイザーは、両レースとも第1コーナーで閉め出されてしまい、その後に続く数コーナーで激しいバトルを強いられました。レース1では巧みなさばき方で3番手に上がりましたが、直後のミスによって12番手まで後退。そこからは抜きにくいコースを攻略して表彰台を目指し、ガイザーは6位まで追い上げてフィニッシュしました。
続くレース2の第1コーナーをトップ10辺りでクリアすると、チャンピオンシップを争うライバルたちを次々にかわして3番手まで浮上し、逃げようとする2台を追いかけました。そして、ガイザーはファステストラップを刻みながら先行車をパスして2番手に浮上。トップを照準に捉えました。しかし、周回を重ねるごとに詰め寄り、その差が1秒になってトップに躍り出る準備が整ったその時、ガイザーは小さなミスによって逆にポジションを失ってしまいました。
3位でフィニッシュラインを通過したガイザーは、レースの結末には落胆したかもしれませんが、難しいルーゴ・サーキットで披露したスピードとパッシングセンスについては、誇りに思うことでしょう。幸いシリーズは来週フランスに移動します。フランスGPの会場、サンジャンダンジェリの丘陵コースは、2022年シーズンの第17戦シャラント・マリティームGPでガイザーが優勝したところであるため、今大会の結果についてくよくよ考える必要はありません。
MX2 ザンキが復帰戦をコンスタントにまとめる
今大会からMX2クラスに復帰したフェルッチョ・ザンキ(Team HRC)は、実戦から離れていたブランク期間を考えると、非常にいい結果を残しました。予選レース4位。レース1で11位、レース2では10位に入り、総合10位の成績とシリーズポイントを獲得しました。
グランプリを何戦か欠場することは、特にルーキーにとって決して楽なことではありません。しかしザンキは、普段と変わらない様子で復帰し、予選レースにおいては本来のスピードが失われていないことを示しました。今日の決勝は両方とも長いレースで、ザンキにとって厳しい挑戦となりましたが、それでも彼自身の持ち味を活かし、トリッキーなコースで安定した走りを披露しました。今は次戦フランスGPに向けて、モチベーションを高めています。
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