激戦の末にガイザーがオランダGPの表彰台を獲得
8月18日(日)、モトクロス世界選手権(MXGP)第16戦オランダGPの決勝レースがアルンヘムで行われ、ティム・ガイザー(Team HRC)が総合3位(4-3)を獲得し2大会連続で表彰台に登壇しました。
アルンヘムのサンドコースに挑んだガイザーは、土曜日の予選レースを5位で通過した後、決勝では2レースともに力強い走りを披露してシーズン総合ランキング首位をキープ。次週のスイスGPに向けて、6度目の世界タイトル獲得を狙う自信を深めました。
金曜日は雨、土曜日は晴れという「ダッチウェザー」に翻ろうされながらも、決勝レース中は曇りだったため、ライダーたちはサンドコースに全力を注ぎ込むことができました。5番目にゲートを選んだガイザーは、レース1であまりいいスタートを切れませんでしたが、1周目をうまくさばいてコントロールラインを4番手でクリア。さらに好パッシングを決めて3番手に浮上し、トップ争いも視野に入れましたが、最終的にはポジションを1つ落として4位でフィニッシュしました。
このリザルトを上回る決意で臨んだレース2では、好スタートを切って3周目にはトップに浮上。直近のサンドコースは第14戦ベルギーGPのロンメルでしたが、その難コースに挑んだ時よりも安定感のある快調な走りで数周にわたってレースリーダーを務め、軟らかい路面においてもトップライダーであることを証明しました。ところが、周遅れのライダーが現れるとリズムを失い、2人のライダーに先行を許してしまいます。その後のレースの大部分は彼らと同じペースで追走し、小さなミスで4番手のライダーに接近されるも順位を守ってフィニッシュ。総合3位(4-3)の表彰台に立ちました。
Team HRC はこの後、第17戦スイスGPが行われるフラウエンフェルトに向けて移動します。チューリッヒ近郊のこのコースでは、昨年初めてMXGPが開催されました。ガイザーは昨年の大会を欠場していますが、ユース時代に走った経験があります。
MX2 ザンキが総合12位に入りランキング10位を維持
昨日の予選レースでリタイアを喫したフェルッチョ・ザンキ(Team HRC)は、不利なゲートから終始パッシングに徹した2レースを走りきって総合12位(12-13)でフィニッシュ。若いイタリア人ライダーにとってはとても厳しい挑戦となりました。
ゲートピックが最後だったことでスタートが不利になりましたが、ザンキはCRF250Rのパワーを出しきって第1コーナーで可能な限り好位置につけました。レース1ではトップ15、レース2ではトップ20のすぐ外側からの戦いになりましたが、今季すでに何度も証明してきたように、着々と前走車を追い抜く走りを両レースで披露しました。
今大会で総合12位を得たザンキはシーズン総合ランキング10位をキープ。このような走りを続けることができれば、すばらしいルーキーシーズンとなることが期待されるでしょう。
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