ガイザーがスペインGPの予選レースを2位通過
スペインのマドリード郊外のアロヨモリノスで開催された、2024年モトクロス世界選手権(MXGP)第2戦。ティム・ガイザー(Team HRC)は順調に予選日を終えました。タイムドプラクティスで2番手のタイムを記録したガイザーは、予選レースで2位フィニッシュ。シリーズポイント9点を獲得し、ランキングでも単独2位の座を固めました。
Honda CRF450Rを駆るガイザーは、わだちの多い路面に対して自分のリズムを見つけるまで時間を費やしましたが、前戦アルゼンチンGPで3レース中2勝を挙げた時のような速さをみせつけました。これで有利なゲートピックを得たガイザーですが、予選レースではベストスタートが決まらず、アドバンテージを最大限に活かすことができませんでした。それでもすぐにポジションアップを試みたガイザーは、1周目をクリアするころには3番手にまで躍進。3周後には2番手に浮上するも、レースリーダーはすでに独走状態だったため、ガイザーはトリッキーなコースを無理に攻めるより、着実に2位でフィニッシュした方が無難だと判断しました。この予選レース結果により、ガイザーは明日の決勝2レースでも2番目のゲートピックを獲得しました。2レースとも好スタートを決めてレースウインと総合優勝を果たし、ポイントリーダーの証しであるレッドプレートを手にするつもりです。
残念ながら、チームメートのルーベン・フェルナンデス(Team HRC)は出走を見合わせ、ガイザーの走りをコース脇で見守りました。アルゼンチンGPで負傷した前十字じん帯の手術を受ける予定のフェルナンデスは、地元のファンに囲まれ歓迎されていましたが、本来であればコースで戦う姿をみせたかったことでしょう。
MX2 ザンキは予選レース17位にとどまる
若手ライダーのフェルッチョ・ザンキ(Team HRC)にとっては、今大会の予選日はとても困難な一日となり、前戦のアルゼンチンGPにおけるファクトリーデビューで発揮したようなスピードと一貫性を披露できませんでした。タイムドプラクティスで好タイムをマークできなかったザンキは、予選レースのスタート時から集団の中に取り込まれ、早い段階から多くのライダーと戦わなければなりませんでした。
残念ながらザンキは1周目に軽い転倒をしてしまい、集団の最後尾まで後退する高い代償を支払うことに。アルゼンチンGPと同様に全力で追い上げましたが、予選レースは決勝とは異なり時間が短いため、ポイント圏の10位には入れず17位でフィニッシュしました。明日は今大会の総合順位にカウントされる決勝が2レースありますが、ザンキにとってはいずれも不利なゲートからのスタートになるでしょう。
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