Qualifying
MXGP 2025
Round 5

トレンティーノでガイザーが好調を維持、フェルナンデスとラタも印象的なスピードを披露

it Pietramurata

イタリア、ピエトラムラタの美しいサーキットで開催されたモトクロス世界選手権(MXGP) トレンティーノGPの予選レースにおいて、Honda HRCのティム・ガイザーが2位でフィニッシュし、2025年シーズンの好調なスタートを維持しました。

トレンティーノでガイザーが好調を維持、フェルナンデスとラタも印象的なスピードを披露

イタリア、ピエトラムラタの美しいサーキットで開催されたモトクロス世界選手権(MXGP) トレンティーノGPの予選レースにおいて、Honda HRCのティム・ガイザーが2位でフィニッシュし、2025年シーズンの好調なスタートを維持しました。その後方では、ルーベン・フェルナンデスが圧巻のスピードを見せ、トップ10圏外から一気に追い上げて3位でフィニッシュ。しかし、3位争いの混乱の中で起きた不運なアクシデントにより、最終的に2ポジション降格となりました。

ガイザーはプラクティスで思うようなタイムを出せず、ゲートピックは7番手となりましたが、このサーキットのスタートの特性上、大きな不利にはなりませんでした。Honda CRF450Rのパワーを活かして好スタートを切ると、序盤数コーナーをトップ5内で通過。その後、素早く数台をオーバーテイクして2位に浮上し、首位を追う展開となりました。しかし、残念ながら先頭ライダーとほぼ同じラップタイムを刻んでいたため最後までその差を詰めることはできず、2位でレースを終える形となりました。

一方のフェルナンデスは、素晴らしい走りで次々と前のライダーをパスし、Honda HRC勢2人でのトップ3入りを目指しました。好スタートを切ったものの、オープニングラップの混戦で15番手付近まで順位を落とし、多くの追い上げを強いられる展開に。しかし、驚異的なスピードと鋭いオーバーテイクのセンスを発揮し、すぐにトップ10入り。4周目には一気に7位から3位へと順位をあげました。しかし、レースの途中コース外に押し出された際に得たとされるアドバンテージがペナルティ対象と見なされ、本人はその時得た順位を返したにも関わらず、2ポジション降格の裁定を受けました。結果的に公式記録は5位となりましたが、明日の本戦でも今日のような走りができれば、シーズン初の表彰台も十分に狙えるでしょう。

MX2クラスでは、バレリオ・ラタが今季ベストの走りを見せ、激戦の中を駆け抜けて7位でフィニッシュしました。タイムドプラクティスでは2番手のタイムを記録しており、予選レースは鋭いオーバーテイクと安定したペースを見せました。GPポイントのかかる決勝レースに向けて、大きな自信を得た一日となりました。

残念ながら、フェルッチョ・ザンキはHonda勢の好調な流れに乗り切れず、レース途中で無念のリタイアとなりました。トップ10のわずか後方でバトルの渦中にいた彼は、あと数台オーバーテイクしていれば、他のHonda CRF250Rライダーたちと肩を並べる結果も狙える状況だっただけに、悔しい結果となりました。明日は最外側のゲートからのスタートとなり、上位争いに加わるには多くの課題をこなす必要がありますが、イタリア人のザンキにとってホームGPであるトレンティーノGPの決勝に向けてモチベーションは高く、多くのポイント獲得を狙う実力も十分に秘めています。

明日の決勝では雨の予報も出ていますが、コースコンディションにはそれほど影響は出ないと予想されます。Honda HRCの4名のライダー全員が、チームにとって最も重要なこの一戦での活躍を目指して挑みます。


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Tim Gajser
Tim Gajser 243
Honda HRC
今日はベストな一日とは言えませんでした。特にタイムドプラクティスでは7位に終わってしまいましたが、正しいセッティング変更ができたおかげで、予選レースではいいスタートを切ることができました。そのおかげで展開も楽になり、数台を抜くだけで2位まで上がることができました。ただ、その時点ですでにトップのライダーとの差が開いていて、自分のペースも悪くなかったのですが、ラップタイムがほぼ同じで差を縮めることはできませんでした。それでも、コースのあちこちでスロベニアのファンの皆さんの声援が聞こえて、とても励みになりました。明日の決勝モトでは、この会場での6勝目を目指して全力で挑みます。 

Rubén Fernández
Rubén Fernández 70
Honda HRC
3位でフィニッシュしたはずがペナルティで5位に降格されてしまい、とても悔しいです。危険な場所でのコース復帰だったので、自分なりに安全に戻るように心がけ、前にいたライダーに対してアドバンテージもきちんと返したつもりです。ただ、それ以外は自分の走りにとても満足していますし、スピードも良く、前のライダーたちをしっかりとパスして順位を上げられたことには自信を持っています。11番手からスタートして、速いライダーたちを何人も抜いて3位まで上がってこられたので、明日は自分にふさわしい結果をしっかり取りに行きたいと思っています。 

Ferruccio Zanchi
Ferruccio Zanchi 73
Honda HRC
レースを走りきれずコースを離れることになったのは、もちろん望んでいた終わり方ではありませんでしたが、それでも全体的には安定した一日で、明日の決勝に向けていくつか改善すべき点も見つかりました。観客の皆さんからの声援はとても大きな力になりましたし、明日はもっと多くのファンが来てくれると思うと、とても楽しみです。ゲートピックがかなり外側なので簡単にはいかないと思いますが、できる限りのことをして、1ポイントでも多く獲得できるよう全力で戦います。 

Valerio Lata
Valerio Lata 18
Honda HRC
今日はとても楽しかったですし、明日いいスタートが切れれば、トップライダーたちと本気で勝負できると感じています。タイムドプラクティスでは2番手タイムを出せましたし、予選では、短いレースの間に15番手あたりから7位まで追い上げることができ、レース終盤にはほぼ毎周ライダーを1人ずつ抜いていけました。あとはスタートをうまく決めるだけです。そうすれば、明日はイタリアのファンの皆さんの応援に応えられるような走りができると思っています。 

Marcus Pereira de Freitas
Marcus Pereira de Freitas
Honda HRC
今日は簡単な一日ではありませんでした。特に序盤は大変でしたが、チーム全体が一丸となって全力を尽くし、最終的には最大限の成果を引き出そうと努力しました。ティムにとっては珍しくタイムドプラクティスで速いラップが出せませんでしたが、レースでは調子を取り戻し、2位という結果にふさわしい安定した走りを見せてくれました。ルーベンのスピードも非常に印象的で、明日の本戦でのパフォーマンスに大きな期待をしています。バレリオもMX2で素晴らしいスピードを見せてくれましたし、本人も明日への手応えを感じているようで、とても心強いです。残念ながらフェルッチョは今回運に恵まれませんでしたが、状況を好転させ、現状の中で最善を尽くそうという強い意志を持っています。どんな天候になろうとも、4人全員とも、明日への準備は万全です! 

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