ガイザーが総合ランキング首位をキープ
7月28日(日)、ベルギーのロンメルでモトクロス世界選手権(MXGP)第14戦フランダースGPの決勝が開催され、ティム・ガイザー(Team HRC)が大会総合4位(5-4)で入賞しました。会場のロンメルはディープサンドで知られる難関ですが、堅実に乗りきったガイザーは24ポイントをリードし、総合ランキング首位の証しであるレッドプレートを守っています。
昨日の予選レースを3位で通過したガイザーは、決勝2レースでも好スタートを切りました。シリーズで最も過酷なモトクロスコースと見なされているロンメルですが、ガイザーは序盤から上位につけたことで、30分プラス2周を少し楽に走ることができました。
レース1では自分のリズムをつかむまでに数ラップを費やし、いったん後退したものの5周目には5番手まで浮上しました。しかし、ガイザーはレースの大部分で先行する4番手のライダーにプレッシャーを与えていたにもかかわらず、攻略には至らないまま終わりました。
レース2でも好スタートを決めたガイザーは、序盤3番手につけてトップと同等のペースを保ちました。ところがディープサンドで勢いをキープするのは至難の業で、終盤にポジションを譲ることになり、結果として表彰台を逃しました。
それでも決勝2レースのトータルで34ポイントを獲得したガイザーは、残り6戦となったシリーズ終盤においてレッドプレートを守っています。2週間後にウッデバラで開催されるスウェーデンGPでは、さらに上位を目指します。
MX2 奮闘するザンキに表彰台の兆し
前日の予選で猛烈な追い上げをみせたフェルッチョ・ザンキ(Team HRC)は、決勝レース1ではトップ5で第1コーナーをクリアし、先行するライダーを追い始めました。すぐに3番手に浮上した後、レース中盤には周囲の混乱を尻目に、2番手に躍進。その後もハイペースを維持したザンキは、MX2クラス初の表彰台に向けて快走しましたが、3番手を走行中の最終ラップにロンメルのコースの餌食となってしまい、7位でフィニッシュしました。
レース2でも同じようなスピードを披露しようと飛び出したザンキでしたが、残念ながら第2コーナーでクラッシュに巻き込まれ、最後尾からの再スタートを切ることになりました。昨日と同じように最後尾から追い上げて、12位でチェッカーフラッグを受けました。ザンキにとっては、またしても悔いの残るレースになってしまいました。
スウェーデンのウッデバラでシリーズが再開するのは2週間後ですが、全く異質の硬質路面に直面するザンキにとって、また一つの試練となることでしょう。
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