昨年3月1日に行われた2020年シーズンの開幕戦で、ガイザーは8位/1位でした。コロナ禍の影響で2020年シーズン最終戦の開催が遅れたことから、2021年シーズンの開幕戦は例年よりも約1カ月遅い4月3日にオマーンで行われる予定です。

■ シーズンオフのトレーニングについて

「シーズンオフのトレーニングは順調です。12月に非常にハードなトレーニングを行って、数週間のオフを取りました。今はイタリアのサルデーニャにいて、1カ月ほどはここに留まる予定です。バイクでのトレーニングやバイクを使わないトレーニングを行っています。イタリアで3つのレースに出て、オマーンに向かう予定です。早くレースをしたいです」

■ スケジュール的に例年と異なること

「いくつかの部分では例年と異なっています。例年1月はサルディーニャにいるのですが、今年の1月は自宅で過ごしました。開幕は例年2月末～3月頭ですが、今年はもっと遅くなります。ただ、開幕すれば例年と変わらないと思います」

■ コロナ禍による移動宣言の影響

「外出制限があると、できることが限られてしまいます。3週間のオフがありましたが、バケーションに行く代わりに、友人たちと地元で過ごしました。施設が閉まっているので、リラックスした時間を過ごしました。十分な充電期間を取ることができたので、早く走行を再開したいです」

■ 2020年シーズンのチャンピオンマシンCRF450RWとの違い

「マシンの変化点はわずかなので、2020年シーズンのチャンピオンマシンとほとんど同じ感覚で走ることができると思います。フィーリングはいいです」

■ 2020年シーズンチャンピオン獲得の地元の反応

「凄く反響がありました。インタビュー取材や授賞式、パーティーなどが行われなかったので、以前チャンピオンを獲得した時とは違いましたが、それでもたくさん反響があってうれしいです」

■ 地元スロベニアでのモトクロス人気

「スロベニアはスポーツ人口が多く、色々なスポーツが人気ですが、モトクロスの人気も高まっています。子どもを中心にモータースポーツをする人が増えていて、うれしいです」

■ スーパークロスについて

「スーパークロスはTVで観ています。開幕戦で優勝したジャスティン・バーシア（ガスガス）もいい選手ですが、Team Honda HRCのケン・ロクスンの強さは確かだと思います。いい選手が多いので、観るのが楽しみです」

■ コロナ禍での2020年シーズン

「昨年はみんなにとって難しいシーズンでした。レースカレンダーの変更や移動制限などがありましたが、モチベーションを保ち集中を切らさないように努力しています。簡単なシーズンではなかったのですが、最終的にはチャンピオンを獲得できてよかったです」

■ タイトルの防衛について

「タイトルの防衛も難しいですし、初めてタイトルを獲るのも同じように大変です。ケガなく、毎週末いいレースをしないといけません。いい選手がたくさん参戦しているので、2021年シーズンは面白いシーズンになると思います」

■ 2021年シーズンに向けた準備

「若干のスケジュールのずれはありますが、準備は順調です。例年どおりに準備を進めていますし、レースカレンダーに変更がないことを願っています」

■ コロナ禍でのトレーニング

「私たちはみんなレースで勝つためにトレーニングしています。だから、どんな状況でも変わらずトレーニングを行います。モチベーションは高くシーズンオフのトレーニングができたので、レースが楽しみです」

■ 1日で決勝まで行う1デイフォーマット

「2020年シーズンに最初1デイフォーマットが導入された時は、少し苦労しました。しかし今は、1デイフォーマットと通常のフォーマット、どちらでも対応できます」

■ 日・水・日のトリプルヘッダーについて

「シーズンをやり遂げるために1週間に3戦行う必要があれば、やりたいと思います。2020年シーズンは短期間で多くのレースを行う必要がありましたが、やり遂げられました。レース会場に観客を入れることができれば最高です。早くまたファンと交流したいです。観客がいるのといないのでは、会場の雰囲気が全然違います」

■ 2020年シーズンから学んだこと

「さまざまな変化があったので、それらに柔軟に対応することを学びました。文句を言っても意味がありません。チームのことを信頼して、いいパフォーマンスをするだけです。2020年シーズンは短期間にたくさんのレースがあり、オフが少ない中でも、高いレベルのレースを続けました。その経験があるので、2021年シーズンにどんなことがあっても乗り越える自信があります」