MXGP Race 2
MXGP 2022
Round 8

MXGP ガイザーはやや苦戦するもレッドプレートをキープ

it Riola Sardo

モトクロス世界選手権第10戦サルデーニャGPが、イタリアのリオラサルドで開催されました。地中海に浮かぶサルデーニャ島にあるこのコースは、シーズンオフのテストやインターナショナルモトクロスの会場として知られています。ところが5月ともなると、高温がライダーを苦しめる要素になり、ディープサンド路面におけるサバイバル的なレースが繰り広げられました。

MXGP ガイザーはやや苦戦するもレッドプレートをキープ

土曜に行われた予選レースでは、ティム・ガイザー(Team HRC)が2位、ミッチェル・エバンス(Team HRC)が7位となりました、ガイザーは数日前から胃痛を患っており、十分な食事を摂れないまま今大会に臨みました。

レース1では、ガイザーがホールショットを取りました。サンドが深い部分で前のめりになる瞬間もありましたが、ガイザーは苦戦しながらもリーダーを務め、5周目にはファステストラップ=1分55秒241を記録します。背後にはホルヘ・プラド(ガスガス)がつけていましたが、ガイザーは5秒ほどマージンを蓄えながら我慢の走行を続けました。終盤になると、2番手にはカルバン・フランデレン(ヤマハ)が浮上。ラスト2周でかわされましたが、ガイザーは無理に追いかけず2位でチェッカーを受けました。エバンスは、1周目8番手からポジションアップを図り、レース中盤には5番手まで浮上しました。ところが終盤に差しかかると2度の転倒を喫し、22位でレースを終えることとなりました。ルーベン・フェルナンデス(Honda 114 Motorsports)は、1周目19番手と出遅れ、16位でフィニッシュしました。

レース2では、フェルナンデスが3番手、ガイザーは6番手でスタートしました。エバンスは1コーナーの深いサンドで転倒。後続車にひかれてフロントブレーキが破損したため、最後尾で5周走った段階でリタイアしました。サンドコースを得意とするオランダ勢が上位を占める中で、フェルナンデスが4番手走行を続けた末、7位フィニッシュ。ガイザーは8周目の転倒でポジションを下げてからは、安全走行に切り替え12位で完走を果たしました。この結果、ガイザーの総合3連勝と7レース連続優勝が途切れましたが、シリーズランキングでは79ポイントのリードを保持し、ガイザーが首位を守っています。

MX2 フレドリクセンがシングルフィニッシュ8位

予選レース結果によるゲートピックが18番目と不利だった、ハコン・フレドリクセン(Honda 114 Motorsports)は、レース1のスタートでアウト側から1コーナーのイン側に向かって斜行し、1周目7番手に食い込みました。ステファン・ルビーニ(Team Ship to Cycle Honda SR Motoblouz)は、14番手からのレースになりました。フレドリクセンは10番手に下がった後、8位までばん回してフィニッシュ。ルビーニは13位でゴールしました。

レース2では、フレドリクセンが12番手、ルビーニが13番手からのレースになりました。フレドリクセンは7周目にリタイアを喫し、ルビーニは12位でチェッカーを受けました。


Tim Gajser
Tim Gajser 243
Team HRC
今週末のレース結果は、確かに私が望むものではありませんでしたが、厳しい戦いになることはわかっていました。体調が全くよくなかったことと、気温の高さや難しい路面のことなどを考えると、MXGPクラスでは全力を注ぎ込まないといけないだろうと。レース1では、今シーズン2度目のホールショットを取り、レースの大部分をコントロールしました。ただ、あと2周というところでスタミナを使い果たし、2位に下がってしまったのです。残念ながらレース2では、スタートがそれほどうまく決まらず、ペースアップすれば上位集団に食い込める気がしたのですが、6番手走行中のクラッシュで勢いを失ってからは、12位でフィニッシュするのがやっとでした。シリーズポイントはそれほど失わなかったものの、総合結果には少々がっかりしています。今回はガールフレンドのシュペラが体調を崩していて、この6年間で初めてレースに帯同できませんでした。彼女の献身的なサポートに改めて感謝しつつ、ここに来られなかったことを残念に思いました。さらにジュリアとフィリッポ、そしてこの2レースを乗りきれるように尽力してくれたチームHRCのみんなに感謝の意を表したいと思います。決して簡単なことではなく、みんなの協力がなければ、成績はもっと悪くなっていたでしょう。今は本来の体調に戻せるように健康回復に専念するだけです

Mitch Evans
Mitch Evans 43
Team HRC
レース1の3/4までは、今大会の成績がどうなるか想像しながら本当にワクワクしていました。ところが、そこから先は暑さにやられてしまい、レース2ではもっと悪化することになりました。レース1では8番手から5番手に上がり、4番手にも迫っていたので、自分の走りにとても満足していました。スタートもよかったし、荒れた難しい路面でもいいリズムをつかんでスムーズに走っていました。ところが突然、その感覚を維持できなくなり、後退していったのです。とても乗れていたので、残念でつらいことでした。レース2では、もう一度ベストを尽くしてみたくて、本当にすばらしいスタートからストレートで前に出たのですが、1コーナーでソフトなサンドにフロントを取られてしまいました。再スタートしたとき、マシンの破損に気付いたのでピットインして修理しなければなりませんでした。もちろん集団からは大きく後れを取ったので、全力で数周走ってみましたが、最終的にリタイアしました。リザルト的には残念な週末になりましたが、ライディングはよくなってきているし、正しい方向に進んでいると思います



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