MXGP ガイザーはやや苦戦するもレッドプレートをキープ
モトクロス世界選手権第10戦サルデーニャGPが、イタリアのリオラサルドで開催されました。地中海に浮かぶサルデーニャ島にあるこのコースは、シーズンオフのテストやインターナショナルモトクロスの会場として知られています。ところが5月ともなると、高温がライダーを苦しめる要素になり、ディープサンド路面におけるサバイバル的なレースが繰り広げられました。
土曜に行われた予選レースでは、ティム・ガイザー(Team HRC)が2位、ミッチェル・エバンス(Team HRC)が7位となりました、ガイザーは数日前から胃痛を患っており、十分な食事を摂れないまま今大会に臨みました。
レース1では、ガイザーがホールショットを取りました。サンドが深い部分で前のめりになる瞬間もありましたが、ガイザーは苦戦しながらもリーダーを務め、5周目にはファステストラップ=1分55秒241を記録します。背後にはホルヘ・プラド(ガスガス)がつけていましたが、ガイザーは5秒ほどマージンを蓄えながら我慢の走行を続けました。終盤になると、2番手にはカルバン・フランデレン(ヤマハ)が浮上。ラスト2周でかわされましたが、ガイザーは無理に追いかけず2位でチェッカーを受けました。エバンスは、1周目8番手からポジションアップを図り、レース中盤には5番手まで浮上しました。ところが終盤に差しかかると2度の転倒を喫し、22位でレースを終えることとなりました。ルーベン・フェルナンデス(Honda 114 Motorsports)は、1周目19番手と出遅れ、16位でフィニッシュしました。
レース2では、フェルナンデスが3番手、ガイザーは6番手でスタートしました。エバンスは1コーナーの深いサンドで転倒。後続車にひかれてフロントブレーキが破損したため、最後尾で5周走った段階でリタイアしました。サンドコースを得意とするオランダ勢が上位を占める中で、フェルナンデスが4番手走行を続けた末、7位フィニッシュ。ガイザーは8周目の転倒でポジションを下げてからは、安全走行に切り替え12位で完走を果たしました。この結果、ガイザーの総合3連勝と7レース連続優勝が途切れましたが、シリーズランキングでは79ポイントのリードを保持し、ガイザーが首位を守っています。
MX2 フレドリクセンがシングルフィニッシュ8位
予選レース結果によるゲートピックが18番目と不利だった、ハコン・フレドリクセン(Honda 114 Motorsports)は、レース1のスタートでアウト側から1コーナーのイン側に向かって斜行し、1周目7番手に食い込みました。ステファン・ルビーニ(Team Ship to Cycle Honda SR Motoblouz)は、14番手からのレースになりました。フレドリクセンは10番手に下がった後、8位までばん回してフィニッシュ。ルビーニは13位でゴールしました。
レース2では、フレドリクセンが12番手、ルビーニが13番手からのレースになりました。フレドリクセンは7周目にリタイアを喫し、ルビーニは12位でチェッカーを受けました。