ガイザーが1-1を果たし、Team HRCが2024年モトクロス・オブ・ネイションズを席巻
Team HRCにとって、栄誉ある2024年モトクロス・オブ・ネイションズの最終日は素晴らしいものになりました。ティム・ガイザーが1-1を決めMXGPクラスで優勝し、スロベニアに過去最高の成績をもたらしました。ガイザーのチームメイト、ルーベン・フェルナンデスも見事な走りを見せ、初戦では2位に入り、最終レースでは最後尾から12位まで追い上げる快挙を成し遂げました。残念ながらスペインはもう少しのところで表彰台を逃しましたが、Honda CRF450Rを駆るフェルナンデスがホールショットを決めるなど、充実した一日になりました。
今大会には、Team HRCのMXGPライダーのほかに、アメリカのHonda HRCに所属するオーストラリア人兄弟ライダーのジェット・ローレンスとハンター・ローレンスも参加し、オーストラリアが初のチェンバレン・トロフィーを獲得する上で重要な役割を果たしました。レース1ではガイザーが優勝し、レース2ではジェットが優勝(フェルナンデスは2位)、そして最終レースではガイザーが最終コーナーでアタックを仕掛けジェットを抜いてゴール、またもHRCライダーたちでワン・ツーフィニッシュを達成し、Honda関係者全員にとって素晴らしい一日となりました。
レース1では、ガイザーが見事なスタートを切ってコーナーで2番手につけ、自身が深く愛するマタリーベイズンのコースで完璧なポジションを確保しました。その後すぐにトップに立ち、そこからは優勝候補のライバルたちを抑えてレースを支配しました。
レース2はMX2クラスとオープンクラスのライダーたちの対決となり、フェルナンデスはスペインチームでモトクロス・オブ・ネイションズでの初の表彰台入りを果たすべく奮闘しました。Honda CRF450Rを駆るフェルナンデスは、スタートで勢いよく飛び出しホールショットを獲得、レース序盤をリードし、素晴らしい幕開けとなりました。その後ジェットに抜かれたものの、最後までプッシュし、Hondaのライダー仲間であるジェットを追う形で2位でゴールしました。
チェンバレン・トロフィーと個々の選手の栄光がかかったレース3では、450ccマシンがゲートに勢揃いし、世界最高峰のライダーたちが勝利を目指してスタートラインにつきました。レースが始まり、ガイザーはベストの飛び出しはかなわなかったものの、第1コーナーでの競り合いに加わり、すぐにトップ5に食い込みました。極めてテクニカルなマタリーベイズンのサーキットで、スロベニア人ライダーのガイザーは手慣れた走りを見せ、ゆっくりとしかし確実に4位、3位、2位とポジションを上げていき、その後数周にわたる戦いを制してトップに立ちました。
レース1と同様に逃げ切りを狙いましたが、オーストラリアの合計ポイントを増やすために少しでもポイントを稼いでおきたいジェットが間合いを詰め、残り3周の地点で勝負を仕掛けます。そこからは、世界最高峰のモトクロスライダー同士の大接戦が始まり、大観衆を前に二人のHRCライダーがショーを繰り広げる展開となりました。ジェットが勝者になるかと思われましたが、ガイザーがステップアップトリプルの手前のコーナーを見事なドライブで抜け、あと2コーナーを残すところでジェットを抜き返して2024年の最終レースを制し、熱狂的な喜びを見せました。
ジェットもまた、オーストラリアがモトクロス・オブ・ネイションズで初優勝を達成したことに喜びを見せました。ハンター・ローレンスも2戦とも素晴らしい走りを見せ、MX2クラスのカイル・ウェブスターの助けもあって、チームは僅か3ポイント差で栄冠を掴みました。
残念ながらフェルナンデスは一周目で転倒し、最下位からの再スタートとなりましたが、諦めずに猛烈な追い上げを見せ、12位まで順位を回復してレースを終えました。これによりスペインは総合4位に入り、同大会でのベストタイを記録。表彰台は目前だという手応えを得ることができました。
しかし、この日の主役はガイザーでした。2024年のモトクロス世界選手権(MXGP)で2位に終わった悔しさから立ち直り、歴史に残るパフォーマンスで彼が史上最高のモトクロスライダーの一人であることを全員に示してみせました。
HRC公式Instagramで最新情報をチェック!
https://www.instagram.com/hondaracingcorporation/