MXGP
Team HRCのティム・ガイザーは、スペインのカスティーリャ・ラ・マンチャでのモトクロス世界選手権（MXGP）予選レースで3位に入り、6度目の世界タイトル獲得に向けて望みを繋ぎました。2024年のMXGP最終戦となるこのラウンドで、ガイザーが激戦の果てに待つ優勝トロフィを手にするためには、現在ある9ポイント差を逆転するため、GPポイントが加算される日曜日の2レースで優勝する必要があります。

新たに選手権の日程に加わったサーキットで、ガイザーは極めて迅速にコンディションに適応し、両プラクティスで2番手のタイムを記録し、予選レースで有利なスタート位置を確保しました。しかし、オーバーテイクが難しいこのコースで、ガイザーは最初の数コーナーをトップグループに付いて抜けられず、ハードパックのコザールの地形の上で何度か追い抜きをせざるを得ませんでした。1周目を終えるまでに4位に浮上しましたが、トップライダーたちが前方におり、さらに順位を上げるのは困難で、先頭ライダーに徐々に引き離されていきました。レース半ばを過ぎた頃にガイザーは3位に上がり、すぐにレース最速ラップを記録する走りに突入したものの、その時点でトップ2台は追いつけない距離におり、この厳しい優勝争いで獲得できたのは8ポイントに留まりました。

後続グループでは、チームメイトのルーベン・フェルナンデスが7位争いを繰り広げ、怪我からの復帰後に再びの好パフォーマンスを見せました。母国スペインの観客からの声援を受け、Honda CRF450Rを駆使するフェルナンデスは、中国戦でレースの半分以上をリードした素晴らしい走りを再現することはできませんでしたが、それでも期待に十分応える走りを見せ、明日のレースに向けて確かな手ごたえを感じています。

残り50ポイントを争う状況で、ガイザーが6度目の世界チャンピオン（MXGPクラスでは5度目）に輝くには、明日の2レースで勝利する以外に道はありません。しかし、今シーズンで幾度となく証明してきたように、それを成し遂げる実力があることに疑いはなく、早い段階で前に出られれば勝利の可能性は十分にあるとガイザーは確信しています。

MX2
フェルッチョ・ザンキは、MX2クラスの予選レースで苦戦しましたが、最後まで諦めず、最終ラップでオーバーテイクを決めて8位でフィニッシュしました。狭く、曲がりくねったハードパックの地形はどのライダーにとっても難しいものでしたが、ザンキはフリープラクティスで良いペースをつかみ5番手のタイムを記録し、タイムドプラクティスでもトップ10に入りました。しかし、予選レースではその速さをスタートに活かせず、ポイント獲得圏内ギリギリの位置で走行を続けることになりました。ザンキはシーズンを良い形で締めくくるために最後までプッシュし、最終ラップでベストラップを記録して8位に浮上し、追加の3ポイントを獲得。これにより、選手権トップ10入りを確実にしました。

HRC公式Instagramで最新情報をチェック！
https://www.instagram.com/hondaracingcorporation/