MXGP
Team HRCのティム・ガイザーは、カスティーリャ・ラ・マンチャGPで総合2位を獲得したものの、惜しくも10ポイント差で6度目の世界タイトルを逃しました。それでも、スロベニア出身のガイザーは素晴らしい健闘を見せましたし、この史上最長のモトクロス世界選手権を戦い抜いた姿勢は称賛に値します。
今週末を迎えるにあたって、表彰台の頂点に立つためには全てが完璧に進まなければならないことを彼自身も理解していました。しかし、追い越しが特別難しいコースであったため、ポイント差を詰めるために必要なポジションに入ることができませんでした。レース1では2位に入り、望みを繋ぎましたが、レース2の最初のコーナーでコースアウトを余儀なくされ、できる限り遅れを取り戻し最終的には3位に入ったものの、カスティーリャ・ラ・マンチャGP総合優勝にも世界選手権タイトル獲得にも十分な結果ではありませんでした。
59レースを戦い抜いてわずか10ポイント差で敗れるという悔しい結果になりましたが、ガイザーはレース後の系列メディアのインタビューで品位と真のスポーツマンシップをもって振る舞い、チャンピオンを称えました。その一方で、2016年、2019年、2020年、そして2022年に獲得したタイトルを再び手にするため2025年に再起することを誓いました。
チェコGPでの初優勝や、スイスでの圧巻の1-1パフォーマンスなど、たくさんの偉業を成し遂げた今シーズン。現在ガイザーはスロベニア代表として、来週末にイギリスのマタリーベイズンで開催されるモトクロス・オブ・ネイションズで母国にとって過去最高の成績を残すことを目指しています。
前回の中国GPで素晴らしい戦いぶりを見せたルーベン・フェルナンデスは、母国スペインでのホームグランプリでも同様の活躍を望んでいました。あいにく、今回のタイトでハードパックな地形は彼には合わず、どのラップも懸命に戦ったものの、このシーズン最終戦で13位、8位という結果しか残せませんでした。望んでいた結果とは異なるものの、わずか1ヶ月少し前に怪我から復帰したばかりのところでまたもよくやり抜きました。ガイザーと同じくフェルナンデスもモトクロス・オブ・ネイションズに出場します。スペインチームが表彰台入りする可能性は大いにあり、実現すれば同国にとって史上最高の成績となります。
MX2
フェルッチョ・ザンキは、今シーズンの締めくくりとなるカスティーリャ・ラ・マンチャGP決勝レースで5位と6位に入り総合7位に入賞、2024年の自己ベストとなるポイントを獲得しました。前日の予選結果と合わせて34ポイントを獲得し、レース1で達成した5位は今季の最高順位となりました。MX2クラスでのルーキーシーズンを見事に締めくくったことで、若きイタリア人ライダーであるザンキは今後さらに良い結果を目指す大きなモチベーションを得ました。