MXGP Race 2
MXGP 2021
Round 11

総合優勝を果たしたガイザーがランキング首位を奪回

de Teutschenthal

モトクロス世界選手権第11戦が、ドイツのトイチェンタルで行われました。ティム・ガイザー(Team HRC)は、2年ぶりに開催されたドイツGPにおいて総合優勝(3位-1位)を飾り、ポイントリーダーの座に返り咲きました。

総合優勝を果たしたガイザーがランキング首位を奪回

ガイザーは鎖骨骨折を癒やすため、モトクロス・オブ・ネイションズ(国別対抗団体戦/9月26日)への出場を見合わせ、この期間を休養と軽めの練習に費やしてきました。ポイントリーダーのジェフリー・ハーリングス(KTM)に対し、1点ビハインドで臨んだ今大会は正念場となるラウンド。スタートの成否がカギを握るトイチェンタルで、ガイザーは計時予選2番手に入り、有利なゲートピックを得ました。

レース1のガイザーは、イン側2番目のゲートからスタートしました。1コーナーでは7番手でしたが、1周目のコントロールラインを5番手で通過。6周目にはアントニオ・カイローリ(KTM)がコースアウトする間に4番手に浮上しました。レース中盤になると、セーフティリードを得たホルヘ・プラド(KTM)の後方で、ハーリングス、ロマン・フェーヴル(カワサキ)、ガイザーによる三つ巴の2位争いが激化。ハードパックを得意とするガイザーは、わだちが多いセクションでは平らな路面を選んでマージンを詰めました。12周目にはフェーヴルを抜き、ハーリングスにも迫ったガイザーですが、終盤のスパートも逆転に至らず3位でフィニッシュしました。

レース2も同じグリッドがらスタートしたガイザーは、登りで3台を一気にオーバーテイク。CRF450RWの加速力を生かし、早々と2番手に浮上しました。砂塵が舞うコンディションの中、トップのフェーヴルとは1秒を切る僅差の争い。過熱するバトルが延々と続き、3番手以下を大きく引き離しました。残り10分を切った12周目、ガイザーが満を持してフェーヴルを攻略。その後は独走でトップチェッカーを受けました。この結果、総合優勝(3位-1位)に輝いたガイザーは、ハーリングス(2位-3位)に代わってランキング首位に返り咲き、レッドプレートを取り戻しました。


Tim Gajser
Tim Gajser 243
Team HRC
今日の成り行きにとても満足しています。鎖骨の手術からたった3週間で今大会に臨み、レースで勝利を挙げ、総合優勝も獲得し、さらにレッドプレートを取り返すことができたのは、期待以上の成果です。可能な限り100%を目指して私を励まし支えてくれたチームスタッフ全員に、心から感謝の意を表したいと思います。彼らの尽力がなければ、この勝利はあり得ませんでした。両レースとも好スタートが切れたので、優勝争いに絡めるポジションにつくことができました。いくつかいいラインを持っていて、レース1ではもっと前でフィニッシュできそうだったのですが、3位でも悪くないリザルトだったと思います。レース2でも熱いバトルがありましたが、今度はトップ争いを制してレースに勝つことができました。先頭でフィニッシュラインを飛び越すのは、最高の気分でした。サルデーニャGPから2週間が経過し、体調が回復してきている感触がありました。今はこの勢いをキープして、来週末に新しいコースで行われるフランスGPにつなげるつもりです。今日、コースに駆け付けてくれたファンの皆さんや、オンラインでメッセージを送ってくれた方々に感謝しています。そういうサポートやレース中に聞こえる多くの声援が、とても大きな支えになりました


※MX2:レース2のT.ヴィアーレ(KTM)はトップでゴール後、黄旗無視による2ポジションダウンペナルティーを受け3位



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