Race 2
MXGP 2025
Round 16

フェルナンデスがスピードを披露、復帰したガイザーもスウェーデンで好走を見せる

se Uddevalla

スウェーデンのウッデバラで2025年モトクロス世界選手権(MXGP)第16戦が開催され、Honda HRCのティム・ガイザーが復帰。ルーベン・フェルナンデス、MX2ライダーのバレリオ・ラタとともに参戦しました。

フェルナンデスがスピードを披露、復帰したガイザーもスウェーデンで好走を見せる

スカンジナビアの爽やかな夏の日に行われたレースでは、ガイザーの「DNF-7」というリザルトだけでは彼のパフォーマンスを十分に表すことはできません。同様に、フェルナンデスの「4-8」という結果も、観客全員が固唾を呑んで見守った激戦のモト2で彼が表彰台にどれほど近づいていたかを反映しきれていません。

前日の予選レースで3位に入ったガイザーは、決勝でもさらなる結果を期待していました。レース1では好スタートを決め、再びトップ3を狙えるポジションにつけます。Honda CRF450Rを駆るガイザーは4番手を走行し、前を行くライダーが小さなミスをしたことで、3位浮上のチャンスが生まれました。しかし、その隙はすぐに閉じてしまい、接触が発生。バイクがダメージを受けたため、完走は叶いませんでした。レース2も同様の好スタートを切り、今度はすぐに3位に浮上。トップグループを視界にとらえながらの走行となりましたが、長らくレースから離れていた影響もあり、終盤に小さなミスを犯して7位でフィニッシュ。それでも今後に向けての手応えを感じさせる内容で、残り4戦に向けて良い流れを築くレースとなりました。

一方のフェルナンデスも、得意とは言えないこのコースで鋭い走りを披露。混戦をうまく避けながら自身のペースを守って走り切ったモト1では、見事4位を獲得し、総合表彰台を狙える位置につけました。しかし、これまでのラウンドと同様、チャンスを最大限に活かすことができず、彼にとっても非常に悔しさの残る内容となったでしょう。モト2での8位も悪くない結果でしたが、彼はさらなる高みを求めており、残りのオランダ、トルコ、中国、オーストラリアでの巻き返しに意欲を燃やしています。

MX2クラスのラタも、いまだにレース本番で自身の持つ実力を十分に発揮できておらず、シーズン終盤の残り4戦に向けて流れを変えたいところです。レース1では好スタートを決めたものの、序盤に順位を下げて10位でフィニッシュ。レース2ではスタートが決まらず、1周目は20番手前後。その後15位まで追い上げましたが、シーズン序盤に見せていたレベルにはまだ達しておらず、来週末のアルンヘムのサンドコースでは、そのパフォーマンスを取り戻すことが目標となります。


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Tim Gajser
Tim Gajser 243
Honda HRC
全体的には良い復帰戦だったと思います。レースの多くで良いペースで走れましたが、もちろん悔しい瞬間もありました。レース1で起きたことは残念です。アイザックがミスをしたのを見て前に出ようとしたんですが、彼もラインを塞ごうとしたようで、結果的に接触してしまいました。あのレースを35分間走り切れていれば、モト2の後半で腕上がりや転倒もなかったかもしれません。ラインを変えた直後のコーナーで転倒してしまいました。でも全体としては良い感触があって、予想よりも良い位置にいます。オランダでもこの勢いを続けていきたいです。

Rubén Fernández
Rubén Fernández 70
Honda HRC
まずまずの一日でしたが、特にモト2にはあまり満足していません。レース1で4位に入れたのは良かったですし、良いペースで安定した走りができました。また表彰台も狙えると思っていましたが、レース2ではスタートがうまく決まらず、このコースではそれが大きく響きました。それでも8位に入り、そのままフィニッシュしました。週末を通して2レースとも良い内容にする必要があります。このクラスは非常にレベルが高く、ポイントを取りこぼす余裕はありません。

Valerio Lata
Valerio Lata 18
Honda HRC
今回も、あまり満足できる週末ではありませんでした。レース1ではスタートがうまく決まり、前後に他のライダーが少なかったので、自分のペースを維持できたのは良かったと思います。しかしレース2はスタートに失敗して序盤でポジションを落としてしまいました。15位まで戻しましたが、まだ納得できるレベルではありません。来週のアルンヘムに向けてしっかり準備したいです。

Marcus Pereira de Freitas
Marcus Pereira de Freitas
Honda HRC
3人のライダーにとって良い面もあれば課題もある週末でしたが、全員が健康でレースに臨み、闘志を見せてくれたことが何よりです。ルーベンは堅実な走りを見せてくれましたし、レース2前には表彰台も狙える位置にいました。今回はうまくいきませんでしたが、彼の力を引き出せるよう引き続きサポートしていきます。そしてティムが復帰してすぐに両レースでトップ争いを見せてくれたのは本当に嬉しかったですね。レース1の接触は残念でしたが、幸いケガはなく、スピードとスタートはしっかり決まっていました。レース2も良いスピードを見せ、小さなミスはありましたが、30分のレースに少しずつ慣れてきていると感じます。バレリオについては、タイムアタックの速さをレースでも発揮できるようになることが課題です。その点を改善し、残りのGPでより前方に近づけるよう取り組んでいきます。3人とも、まだまだ伸びしろがありますし、それを実現するのが楽しみです。


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