スペイン人ライダーのフェルナンデスは、レース1で素晴らしい走りを披露。レースの大半を4番手で辛抱強く走行し、前方のライダーたちがペースを落としたところで一気に仕掛けました。最終的に2位でフィニッシュし、昨日の予選レースでの3位に続く好結果となりました。この走りから、新型マシンがウェットだけでなく、ドライコンディションのロケットのコースにも対応できることを証明しました。

レース2でも好成績が期待されましたが、1コーナーに差しかかろうとしたところで複数のライダーと絡み、行き場を失ってしまいました。転倒は免れたものの、走行を再開した時には最後尾近くまで順位を落としていました。ポイント獲得すら難しい状況で、総合成績の順位上昇など考える余地もありませんでした。それでも、追い抜きの難しいロケットのハードパックで、フェルナンデスは怒涛の追い上げを見せ、1周目を終えた時点で13位に浮上。さらに6周後にはトップ10入りを果たし、最後の1周までプッシュを続けた結果、最終的には7位でゴールしました。表彰台にはわずか2ポイント届きませんでしたが、力強い走りを見せたフェルナンデスにとっては誇れる内容だったと言えるでしょう。次戦はロンメルのディープサンドが待ち構えており、プロトタイプマシンにとって新たな試練の場となります。

MX2クラスでは、バレリオ・ラタがCRF250Rの好スタート性能を見せ、レース2ではホールショットを奪う勢いで先頭集団に食いつきました。しかし、いずれのレースでも上位集団のペースにはついていけず、後退を余儀なくされ、最終的に8位と10位のリザルトで総合10位に終わりました。イタリア人ライダーのラタは、前日の2位を踏まえてさらなる結果を期待していたものの、この若手にとってはまだ学びの年であり、これからも戦い続け、目の前の課題に最善の準備をして挑んでいく必要があると自覚しています。

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