Race 2
MXGP 2025
Round 19

Honda HRCダブル表彰台、ガイザーとフェルナンデスが中国のファンを魅了

cn Shanghai

ティム・ガイザーとルーベン・フェルナンデスが、中国GPで揃って表彰台に立ち、その実力を示しました。今シーズンでもっとも厳しい暑さとなった中、Honda HRCの2人は最後までプッシュを続け、それぞれ2位と3位でフィニッシュ。上海まで駆けつけたHondaファンを大いに喜ばせました。

Honda HRCダブル表彰台、ガイザーとフェルナンデスが中国のファンを魅了

レース1では、気温が最も高い中、ガイザーは3番手スタートを切り、トップ2を視野に捉えたままレース前半を展開。その後、スピードだけでなく体力が勝敗を分け始めた後半に差を縮め2位に浮上。トップにプレッシャーをかけ続けましたが、わずかに届かず、2.5秒差でゴールしました。

レース2では、CRF450Rを駆るガイザーがスタート直後にホールショットを奪い、1コーナーを先頭で通過。しかし2コーナーでわずかにワイドに膨らみ、ライバルに先行を許しました。それでもすぐに追走し、レース全体を通してトップをマーク。差は2.6秒を超えることなく、終盤には勝負を仕掛けてレース逆転と総合優勝を狙いましたが、わずか0.6秒差で優勝には届かず2位でフィニッシュ。それでも肩の負傷以来初の表彰台獲得を果たしたことで大きな手応えを得たガイザーは、自身のパフォーマンスに満足しています。残る1戦でさらに上を目指し、2025年シーズンを良い形で締めくくる意気込みです。

その後方では、チームメイトのフェルナンデスも安定した走りを披露し、5-3のリザルトで総合3位を獲得しました。オーバーテイクが難しいコースの中で、レース1は鋭い動きで5位に浮上。続くレース2では序盤に重要なパスを決めて4位につけ、表彰台を確実なものとしました。今年は苦しい場面もありましたが、決して闘志を絶やさず、灼熱の中でも力を出し切って見事3位表彰台を獲得。プロトタイプマシンがモトクロス世界選手権の最前線にふさわしい存在であることを証明しました。

MX2クラスでは、バレリオ・ラタが力強い走りを見せ、レース1で5位と健闘。苦戦が続いていただけに、世界トップクラスの250ccライダーと互角に戦える力を示したのは大きな成果でした。レース2でもその結果を再現したいところでしたが、序盤の他のライダーとの接触でマシンが損傷し、レース1で見せたペースを維持することはできませんでした。それでも11位で完走し、総合8位を獲得。復調の兆しを見せる内容となり、最終戦オーストラリアに向けての大きな自信になったはずです。


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Tim Gajser
Tim Gajser 243
Honda HRC
表彰台に戻れて本当にうれしいです。週末を通して3レースともいい走りができました。特にレース1は本当に厳しかったですが、走りの感触は良く、最後は勝利を狙って懸命に仕掛けました。ただ、やはり簡単ではありませんでした。完全復帰への確かなステップとなったし、残る1戦で優勝を狙ってシーズンを最高の形で締めくくりたいです。

Rubén Fernández
Rubén Fernández 70
Honda HRC
久しぶりに表彰台に戻れて最高の気分ですし、チームにとっても新型マシンが世界最高峰で戦えることを証明できて良かったです。ここ最近は様々な面で困難もありましたが、戦い続け、今季最も厳しいコンディションの中で表彰台に立てたことは、自分のレースパフォーマンスと身体的なコンディションに対する強い証明になったと思います。ティムと一緒に表彰台に立てたのもうれしかったですし、最終戦オーストラリアでも同様な結果を出したいです。

Valerio Lata
Valerio Lata 18
Honda HRC
今日はタフな1日でしたが、レース1で5位に入ることができて嬉しいです。また、このコースではスタートがとても重要だったので、両レースとも良いスタートが切れたことにも満足しています。残念ながらレース2では序盤の接触でマシンがダメージを負ってしまい、とても難しい展開になりました。全力を尽くしましたが、望んでいたスピードを維持できず、順位を落としてしまいました。残念な結果ではありましたが、厳しい暑さと湿度の中で耐えられたのは収穫です。最終戦も似たような条件になると思うので、しっかりとシーズンを締めくくりたいです。

Marcus Pereira de Freitas
Marcus Pereira de Freitas
Honda HRC
今日は3人とも本当に良いパフォーマンスを見せてくれました。ティムとルーベンが一緒に表彰台に上がれたのは素晴らしく、厳しいGPに懸命に挑んだ彼らの努力が報われた結果だと思います。週末は気温も湿度も非常に高く、持久力が問われる戦いとなりましたが、最後のジャンプまで戦い抜いた彼らはまさにその力を示してくれました。バレリオもレース1で5位を獲得し、接触がなければさらに上を狙えたと思います。長い遠征を得ての週末でしたが、非常にポジティブな内容となりました。この流れをオーストラリアに繋げたいです! 


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