スイスGPでガイザーが今季初の1-1を決めて圧勝
8月25日(日)、モトクロス世界選手権(MXGP)第17戦スイスGPの決勝レースがフラウエンフェルトで開催され、CRF450Rを駆るティム・ガイザー(Team HRC)が圧倒的な総合優勝を収めました。
決勝2レースを制す1-1パフォーマンスはガイザーにとって今シーズン初の快挙であり、決勝日の得点としては最大の50ポイントを獲得。非常に競争の激しい今シーズンも残り3大会となりましたが、今回のタイムリーな優勝によってガイザーのポイントリードは9点から18点に広がりました。
前日の予選レースを2位で通過したガイザーは、このポジションを決勝のスタートに活かし、2レースとも第1コーナーを10番手以内でクリア。前夜の雨によって軟らかくなった路面にはわだちが増え、難しいコースコンディションでしたが、レース1では1周目から随所でクイックパスを敢行し、コントロールラインに戻ってきた時にはトップに立っていました。ガイザーはそこから圧倒的なスピードをみせて、ライバルたちを全く寄せつけずにレースを支配し、14秒のリードをもってチェッカーフラッグを受けました。
この日の仕事はまだ道半ばで、1ポイントでも多く積み重ねることが大事だと認識していたガイザーは、レース2でも同じ展開を再現するべくベストを尽くしました。レース2ではやや後方からのスタートとなり、任務遂行は難しいものになりましたが、それでも一度リズムをつかむと、中盤の4周でパッシングの妙技を披露。4番手からトップに躍進すると、終盤は十分なリードを保って独走のままフィニッシュし、ガイザーは歓喜に満ちたTeam HRCのスタッフに迎えられました。
この後にトルコGP、中国GP、スペインGPを控え、ガイザーは6回目の世界タイトル獲得に向けて勢いをキープしなければならないことを理解しています。ここまでの好成績で築かれた自信によって、ガイザーは偉業達成に高い意欲を抱いています。
チームメートのルーベン・フェルナンデス(Team HRC)は、グランプリ復帰戦で並々ならぬ闘志をみせて総合11位(17-9)に入りました。レース1では中盤の接触により11番手から後退し、後半をサバイバルモードで乗りきらなければならず、上位進出を逃しました。しかし、レース2ではアクシデントに阻まれることなく、トップ10圏内でスタートして9位でフィニッシュ。次戦トルコGPまでは2週間あり、フェルナンデスには走りに磨きをかける時間があります。トルコGPの翌週には、中国へのフライアウェイラウンドが控えています。
MX2 ザンキがレース1で6位を獲得し今季ベストを更新
MX2クラスでは、フェルッチョ・ザンキ(Team HRC)がレース1で今季ベストの6位に入賞。レース2の9位を含めた合計点では今シーズンの最高記録に並び、トップ5のレベルに迫っていることをアピールしました。MX2クラスのレース1は、最も厳しいコースコンディションの時に行われましたが、ザンキは状況に左右されずミスのないライディングで15ポイントを獲得しました。続くレース2ではそこまで順調にいかなかったものの、それでも9位でシングルフィニッシュを果たし、シリーズ終盤の3戦に向けて自信を深めました。
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