マディのフランスGP予選でガイザーが2位。総合ランキング首位に並ぶ
5月18日(土)、サンジャンダンジェリで開催されたモトクロス世界選手権(MXGP)第7戦フランスGPの予選レースは、スタート直前に強い雨に襲われました。CRF450Rを駆るティム・ガイザー(Team HRC)は、大きく様変わりしたコース状況に直面しましたが、2戦前のポルトガルGP同様にマディコンディションを克服し、2位でチェッカーを受けました。予選終了時点でガイザーは、総合ランキング首位に並んでいます。
午前中に行われたフリープラクティスと昼過ぎのタイムドプラクティスでは、ガイザーが美しいヒルサイドコースの硬質路面に対してスキルを遺憾なく発揮。両セッションでトップ5に入りました。そこまでのフランスGPはすべてが順調でしたが、予選レースが始まる1時間ほど前から雨が降り出し、わだちだらけのハードパックだった路面は、水浸しで滑りやすいコンディションに変化。特にスタートストレートと第1コーナー付近は厳しい状況でした。
イン側のゲートを選択したガイザーは、スタート直後の混乱をうまく回避。第1コーナーではあまり運に恵まれなかったものの、ぬかるみにはまるような最悪の状況には陥りませんでした。その先の数コーナーではアウト側のライン取りを駆使して何台も抜き、1周目をクリアする段階で5番手までポジションを上げました。さらに上位を狙う自信があったガイザーは、5周目には2番手まで浮上して前を行くリーダーを追いかけました。
ところが残念なことに、マディコンディションではすぐに周回遅れのライダーが現れて勢いが止められるもので、トップに6秒差まで迫りながらも2位のままチェッカーを受けました。それでも、レース序盤にポイントリーダーのホルヘ・プラド(ガスガス)を抜いたことで、チャンピオン争いにおいて首位に並びました。19日(日)は今大会の総合成績にカウントされる決勝が2レース行われますが、世界のトップライダーたちを待ち受けるコースコンディションは、天候次第でいかようにも変化する可能性を秘めています。
MX2 復帰2戦目のザンキが予選レースを9位通過
第6戦ガリシアGPからMX2クラスの戦列に復帰しているフェルッチョ・ザンキ(Team HRC)は、天候急変に見舞われたフランスGPの予選レースで9位に入り、再び印象的なリザルトを残しました。ザンキはドライコンディションだったタイムドプラクティスでも9番手でしたが、シーズン序盤の負傷欠場からカムバックの途上であることを考慮すれば、妥当な成績といえるでしょう。序盤に小さなミスをおかすまでは5番手を走行しており、明日の決勝2レースではさらに上位を狙っていきます。
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