ガイザーがスペイン遠征で連続ポディウム登壇
モトクロス世界選手権第13戦が、スペインのアロヨモリノスで行われました。昨年の初開催時には無観客でしたが、今年はショッピングモール「イントゥ・シャナドゥ・マドリッド」に隣接する会場に、大勢のモトクロスファンが詰めかけました。前戦でレッドプレートを手放したティム・ガイザー(Team HRC)は、チャレンジャーとしてシリーズ終盤戦に臨みます。
決勝のゲートピック順を争う計時予選で、1分48秒470を出したガイザーは、レース1のグリッドをイン側から2番目に定めました。スタートは4番手でしたが、すぐに3番手に浮上し、ホルヘ・プラド(KTM)、ロマン・フェーヴル(カワサキ)を追いかけました。レース中盤になるとトップが入れ替わり、ガイザーはプラドに1秒差まで迫りました。終盤になるとその差をコンマ3秒まで縮めたガイザーでしたが、ラスト3周で転倒。このタイムロスでそれまで大差をつけていたジェフリー・ハーリングス(KTM)に接近を許し、次周のミスでガイザーはポジションを明け渡しました。ガイザーはフェーヴル、プラド、ハーリングスに続き、4位でフィニッシュしました。
レース2ではインから5個目のゲートを選んだガイザーが、プラドに次ぐ2番手で1周目をクリアしました。2周目にバランスを崩したところでハーリングスにかわされ、3番手に下がったガイザーですが、ジャンプ着地でコースアウトしながらも僅差で追走を続けました。レースの折り返し点を過ぎる頃、2番手に下がったプラドを捉え、13周目にはパッシングに成功。終盤はハーリングス、ガイザー、プラードが各々5秒ほどのマージンで単独走行となり、そのままの順位でゴールしました。
ガイザーは、総合3位(4位-2位)に入賞し、ポディウムに登壇しました。現時点でのシリーズポイントは、1位ハーリングス=505、2位フェーヴル=493、3位ガイザー=490となっています。