好調のガイザーがサルデーニャGPの表彰台に登壇
2024モトクロス世界選手権(MXGP)第3戦サルデーニャGPが4月7日(日)にリオラサルドで開催されました。深いサンドコースで力強い走りを披露したティム・ガイザー(Team HRC)は、サルデーニャGPで大会総合2位(2-2)を獲得。開幕から3戦連続でポディウムに立ち、総合ランキング2位のポジションを固めました。一方、チームメートのロアン・ファン・デ・ムースダイクは、レース1、レース2ともに序盤では好タイムを刻みましたが、このサルデーニャ島の過酷な状況下で負傷するリスクを負うよりも、リタイアした方が賢明だと判断しました。
ガイザーはHonda CRF450Rを終日快調に走らせ、午前中のウォームアップ走行では最速タイムを記録。午後に行われる決勝レースへの自信を深めました。レース1ではガイザーが好スタートを決め、2番手につけて、トップ争いに名乗りを上げました。しかし、今季2勝目となるレースウインを獲得するには追い上げが足りず、2位でレースを終えました。
レース2ではそれほど好スタートが切れなかったガイザーですが、第1コーナーではトップ5前後につけていました。そこからは今シーズンのこれまでと同様に、レース序盤からプッシュして、3番手までポジションを上げ、先行する2台とのギャップを縮めようとしました。やがて5秒弱まで差を削ると、レース時間の半分を消化した辺りで前のライダーが転倒し、ガイザーが2番手に浮上。レース1と同様に、勝負を仕かけるほどリーダーに近づくことはできませんでしたが、そのまま走り続けてポディウムフィニッシュを果たしました。
今週末にチームと契約したばかりのファン・デ・ムースダイクにとっては、困難に直面するばかりのMXGPデビュー戦となりました。オフシーズンは負傷の回復に費やしたため練習不足となり、シーズン開幕の準備がしっかりできていなかったからです。そして気温が上昇し始めると、世界のベストライダーですら苦戦するコースにおいて、彼のチャレンジはより困難なものになりました。実際ファン・デ・ムースダイクは、両方のレースでトップ10のやや後方につけていましたが、今後の進歩を妨げるようなミスを避けるため、自らリタイアする道を選びました。スピードがあることは分かっているので、あとはレースを完走できるようにコンディションを引き上げるだけです。
来週末のトレンティーノGPが開催されるピエトラムラタのコースは、この酷暑のサンドコースほど体力を要求されることがありません。ファン・デ・ムースダイクが初ポイントを獲得できる、いい機会になるはずです。ピエトラムラタはガイザーにとっても「ホームコース」なので、トレンティーノGPでは勝利が期待されます。
なお、MX2クラスのフェルッチョ・ザンキ(Team HRC)は、母国イタリアのサルデーニャGP直前に負傷したため、今大会を欠場しました。
HRC公式Instagramで最新情報をチェック!
https://www.instagram.com/hondaracingcorporation/