ガイザーが痛恨のペナルティーを受け15ポイントのビハインド
モトクロス世界選手権第17戦ロンバルディアGPが、イタリアのマントバで開催されました。当地ではシーズンのフィナーレを飾るダブルヘッダー(日曜/水曜)が行われ、2戦4レースによりチャンピオンシップの行方が決定します。マントバでは9月にモトクロス・オブ・ネイションズ(国別対抗団体戦)が開催されましたが、ティム・ガイザー(Team HRC)は例年と異なるMXGPのカレンダーを重視し、参戦しませんでした。
ポイントリーダーを1点差で追いかけるガイザーは、今大会のタイムドプラクティスで1分54秒304を記録し、6番目のゲートピックを得ました。
レース1の1コーナーでは、他車と接触したガイザーがコースアウトするハプニングが発生。ガイザーは2コーナー先でゆっくりと合流し、コースアウト前と同等と思われる6番手につけました。ガイザーが5番手に浮上したところで、ジェレミー・シーワー(ヤマハ)とジェフリー・ハーリングス(KTM)が転倒。ガイザーは3番手で1周目をクリアしました。2周目には、ルーベン・フェルナンデス(Honda 114 Motorsports)が、グレン・コルデンホフ(ヤマハ)を抜いて4番手に浮上。2台のCRF450RWがトップグループの好位置につけました。序盤から積極的に攻めるガイザーは、6周目にアントニオ・カイローリ(KTM)を攻略した後、リーダーのロマン・フェーヴル(カワサキ)を徐々に追い詰めていきます。当初の5.9秒差から、終盤には1.8秒差まで接近したガイザーですが、最終ラップでハーリングスにかわされて3位でチェッカーを受けました。レース後ガイザーは、1周目のコース復帰がショートカットと判定されて5ポジション降格のペナルティーを受け、正式リザルトが3位から8位に。フェルナンデスは4位に繰り上がりました。
レース2ではガイザーが7番手、フェルナンデスが9番手で1周目をクリアしました。2周目に2台を抜いて5番手に上がったガイザーは、カイローリに狙いを定め、8周目にパッシングに成功しました。レースの折り返し点を過ぎる頃には、ホルヘ・プラド(KTM)を攻略して3番手に浮上。しかし前を行くハーリングスとフェーヴルからは10秒以上の差があり、ガイザーのポジションアップもここまで。総合成績はガイザーが4位(8位-3位)、フェルナンデスが6位(4位-7位)となりました。
今大会終了時でのシリーズポイントは、1位フェーヴル=661、2位ハーリングス=658、3位ガイザー=646と入れ替わっています。