最終戦を総合2位で締め括ったガイザーがランキング3位
モトクロス世界選手権第18戦チッタディマントバGPが、イタリアで行われました。ダブルヘッダー(日曜/水曜)の2戦目となる今回がシリーズ最終戦となります。イタリア北部にあるマントバはサンディなコースで、Team HRCの拠点からも近くホームグラウンドと呼べる場所です。
ティム・ガイザー(Team HRC)は、ポイントリーダーのロマン・フェーヴル(カワサキ)に対し15点、2位ジェフリー・ハーリングス(KTM)に対し12点ビハインドでこの最終戦に臨みました。
レース1のガイザーは、1周目を7番手でクリアしました。2周目にはマシス・ボワラメ(カワサキ)、アントニオ・カイローリ(KTM)をパスして5番手。3周目には前方で転倒が発生し、4番手までポジションを上げました。ホルヘ・プラド(KTM)を先頭に、フェーヴル、ハーリングス、ガイザーと連なるトップグループは、各々1秒前後の間隔で走行。4周目からはプラドが後退し、10分すぎにはハーリングス、フェーヴル、ガイザーというタイトル争いの当事者がそろいました。一時ハーリングスが5秒ほどリードを広げたものの、レース後半になると3台が再接近。ガイザーは周回を重ねる毎に自己ベストを更新する追い上げを見せ、最終ラップにはフェーヴルにコンマ3秒差まで迫りましたが、わずかに届かず3位でチェッカーを受けました。
レース2ではスタート4番手だったガイザーが、1周目にプラドを抜いて3番手に浮上しました。ハーリングスが先頭に立ち、フェーヴル、ガイザーが僅差で続くトップスリーが、4番手以下を置き去りにする展開の中で、5周目にフェーヴルが転倒。ここから先は、ハーリングスとガイザーの一騎打ちになりました。序盤は5秒以上離されていたガイザーでしたが、猛然と追い詰めて1秒差まで迫りました。終盤は滑って体勢を崩すほど攻めたガイザーでしたが、逆転には至らず2位でフィニッシュしました。
この結果、ガイザーは総合2位(3位-2位)でポディウムに登壇。今シーズンはキャンセルされたラウンドを補うため、ダブルヘッダーやトリプルヘッダーを駆使した変則的な日程でしたが、ガイザーは36レース中7勝を記録しました。シリーズランキングはハーリングス、フェーヴルに続き、ガイザーが3位となっています。