MXGP Race 2
MXGP 2021
Round 18

最終戦を総合2位で締め括ったガイザーがランキング3位

it Mantova

モトクロス世界選手権第18戦チッタディマントバGPが、イタリアで行われました。ダブルヘッダー(日曜/水曜)の2戦目となる今回がシリーズ最終戦となります。イタリア北部にあるマントバはサンディなコースで、Team HRCの拠点からも近くホームグラウンドと呼べる場所です。

最終戦を総合2位で締め括ったガイザーがランキング3位

ティム・ガイザー(Team HRC)は、ポイントリーダーのロマン・フェーヴル(カワサキ)に対し15点、2位ジェフリー・ハーリングス(KTM)に対し12点ビハインドでこの最終戦に臨みました。

レース1のガイザーは、1周目を7番手でクリアしました。2周目にはマシス・ボワラメ(カワサキ)、アントニオ・カイローリ(KTM)をパスして5番手。3周目には前方で転倒が発生し、4番手までポジションを上げました。ホルヘ・プラド(KTM)を先頭に、フェーヴル、ハーリングス、ガイザーと連なるトップグループは、各々1秒前後の間隔で走行。4周目からはプラドが後退し、10分すぎにはハーリングス、フェーヴル、ガイザーというタイトル争いの当事者がそろいました。一時ハーリングスが5秒ほどリードを広げたものの、レース後半になると3台が再接近。ガイザーは周回を重ねる毎に自己ベストを更新する追い上げを見せ、最終ラップにはフェーヴルにコンマ3秒差まで迫りましたが、わずかに届かず3位でチェッカーを受けました。

レース2ではスタート4番手だったガイザーが、1周目にプラドを抜いて3番手に浮上しました。ハーリングスが先頭に立ち、フェーヴル、ガイザーが僅差で続くトップスリーが、4番手以下を置き去りにする展開の中で、5周目にフェーヴルが転倒。ここから先は、ハーリングスとガイザーの一騎打ちになりました。序盤は5秒以上離されていたガイザーでしたが、猛然と追い詰めて1秒差まで迫りました。終盤は滑って体勢を崩すほど攻めたガイザーでしたが、逆転には至らず2位でフィニッシュしました。

この結果、ガイザーは総合2位(3位-2位)でポディウムに登壇。今シーズンはキャンセルされたラウンドを補うため、ダブルヘッダーやトリプルヘッダーを駆使した変則的な日程でしたが、ガイザーは36レース中7勝を記録しました。シリーズランキングはハーリングス、フェーヴルに続き、ガイザーが3位となっています。


Tim Gajser
Tim Gajser 243
Team HRC
先週マントバ入りしたときには、チャンピオンシップ3位になることを望んでいなかったことは確かですが、今シーズンはアップダウンがたくさんあったし、ときには思い通りにならないこともあるでしょう。最後の最後まで大接戦のシーズンで、ファンの皆さんには良いバトルを見せることができてよかったと思います。ジェフリーのタイトル獲得を祝福しましょう。彼はなすべきことをやり遂げました。チェッカーが振られるまで彼を追撃し、またしても接戦を演じることができてよかったです。2月末には新しいシーズンが始まるようなので、あまり時間はありませんが、少し休日を取ったあと、2022年に向けた準備に取り組むつもりです。チームスタッフの皆さん、たいへんありがとうございました。ファンの皆さん、レースのみならずコースから離れたところでもすばらしいサポートを得ることができて光栄です。来年は5度目のタイトルを獲得できることを楽しみにしています



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