ガイザーが今季5勝目を挙げポイントリードを拡大
モトクロス世界選手権第9戦アフィヨンGPが、トルコで開催されました。同一会場におけるダブルヘッダーの2戦目、中2日での実施となります。ティム・ガイザー(Team HRC)は、前戦トルコGPと同様にレース2を制し、今大会は総合2位(3位-1位)のポディウムに登壇。シリーズポイントリードを広げました。
アフィヨンはトルコ西部の内陸の町で、中心街から離れた造成地にあるモータースポーツセンターの周囲には、サッカー場や宿泊施設なども完備されています。今大会が行われた9月8日は、ガイザーの誕生日(25歳)だったこともあって、記念すべきグランプリになりました。
レース1のガイザーはイン側から3番目のゲートを選びましたが、スタート時に他車と接触して9番手と出遅れました。1周目の上位陣は、ホルヘ・プラド(KTM)、ロマン・フェーヴル(カワサキ)、ジェフリー・ハーリングス(KTM)、そして4番手まで浮上したガイザーが続きます。5周目にはトップのプラドが転倒し、ガイザーは3番手。前を行くハーリングスとは1秒を切る僅差で、延々とデッドヒートが繰り広げられました。中盤以降は背後に迫るアントニオ・カイローリ(KTM)も含め、4台による接戦となりましたが、最終ラップにトップのフェーヴルが転倒し、ガイザーは2番手にアップ。ところがカイローリに抜かれてしまい、ガイザーは3位でフィニッシュしました。
レース2では、プラド、ハーリングスに続き、ガイザーが3番手で1周目をクリアしました。序盤はバランスを崩してタイムロスもありましたが、コーナーでアウト側のラインを多用しながらリズムに乗ったガイザーは、三つ巴のトップ争いを勝ち上がっていきます。10分すぎにハーリングスを抜いたあと、9周目にはプラドを攻略。レースリーダーとなったガイザーは、ほぼ毎周ベストラップを更新する勢いで、2番手に上がってきたハーリングスの追撃を退けました。終盤8秒強のマージンを確保したガイザーが、今シーズン5度目のトップチェッカー。総合表彰では2位をゲットしました。
ポイントリーダーのガイザーは、今回のトルコ遠征に13点のアドバンテージを持って臨みましたが、当地における4レースでリードを28点に増やし、手堅くレッドプレートをキープしています。