マルク・マルケスの弟のアレックス・マルケスは、幼少時代から二輪車に囲まれ、魅了されて育ちました。8才までにレースを始め、50ccのPromoRaccで優勝を争うようになりました。そのあとカタルニア選手権を経て、スペインのCEVレプソルMoto3ジュニア世界選手権には、参戦の年齢制限を理由に2010年第2戦から出場しました。翌11年にはランキング2位となり、12年にCEV Moto3クラスのタイトルを収め、ワイルドカードでロードレース世界選手権にデビューを果たします。

13年にMoto3クラスにフル参戦を果たすと、日本GPで接戦を制して初優勝。同年のルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得しました。14年からはマシンをHondaに変更し、3勝を含む10度の表彰台登壇で、Moto3クラスチャンピオンに輝きました。12年に軽量クラスの名称がMoto3クラスへ変更されて以来、Hondaとして初のタイトル獲得でした。さらに、兄のマルクがMotoGPクラスのチャンピオンとなり、史上初の兄弟王者となりました。

15年にMoto2クラスへステップアップし、17年スペインGPではMoto2クラスで初のポールポジション獲得と初優勝を達成。17年と18年はチャンピオン争いに加わり、ともにランキング4位の成績を残しました。19年はシーズン5勝を挙げ、Moto2クラスチャンピオンとなりました。

2020年はRepsol Honda TeamよりMotoGPクラスに出場。チームメートでもある兄のマルクがケガにより不在となる中、シーズンの後半で力を見せ始め2度の表彰台を獲得しました。

最高峰クラス2年目を迎える21年シーズンはLCR Honda CASTROLから参戦、より上位のポジションを目指します。