TrackReport
MotoGP 2022
Round 17

Repsol Honda Team 現場レポート2022 - Vol.261

th Chang International Circuit
Repsol Honda Team 現場レポート2022 - Vol.261

アラゴンGPから日本GP、そしてタイGPと続いた3連戦が終わりました。その3連戦最初のレースとなったアラゴンGPで、7戦ぶりに復帰したマルク・マルケスは、どの大会も世界中のレースファンの注目を集めました。

アラゴンGPは不運なトラブルもありリタイアしましたが、日本GPとタイGPでは、右腕の回復状態を確認しながらの戦いながら、それでもマルク・マルケスらしい力強い走りでファンを喜ばせました。

日本GPではウエットコンディションの予選で3年ぶりのPP獲得し決勝では4位。タイGPでは、予選8番手からウエットになった決勝で3位争いを繰り広げ5位。2020年のスペインGPで右腕上腕を骨折、今年6月に4度目の再手術を受けたマルク・マルケスが着実に本来のパフォーマンスを取り戻しつつあることを感じさせました。

チームメートのポル・エスパルガロは依然として苦戦が続いていますが、タイGPでは、マルク・マルケスの弟アレックスがすばらしい追い上げを見せました。

3連戦最後の戦いとなった第17戦タイGPは、熱帯特有のスコールの中で大荒れとなりましたが、Honda勢の熱い走りをアルベルト・プーチ監督が振り返ります。

・・・タイGPはどんなレースでしたか?

ブリーラムのレースは予測不可能でした。あのような天候になるとは思っていなかったし、レースが進むにつれてすべてが変化していきました。その中でマルク・マルケスがすべてをうまくまとめ、力強いパフォーマンスをして5位でフィニッシュしました。でもドゥカティのパフォーマンスが上回っていることが分かりました。彼らをオーバーテイクするのは不可能でした。それでもマルケスは最後までプッシュしました。彼の努力に本当に感謝しています。

アレックス・マルケスも、タイですばらしいレースをしました。彼はウエットコンディションでとてもよいレースをしました。スタート直後に多くのポジションを上げて、最初からいいペースがありました。ポル・エスパルガロはレースでいくつかポジションを上げましたが、序盤は視界が悪く、レース中はかなり苦戦しました。彼はリアに問題を抱え、簡単な週末ではありませんでした。



・・・マルケスは金曜日からハードにプッシュしました。それだけに今大会は、日曜日の雨に助けられ、最後まで戦うことができたのではないでしょうか?

そうですね、もしレースがドライだったら彼はもっと苦戦したと思います。今大会、決勝がウエットになったことは、彼がこうした結果を残すための大きな要因だったし、彼はザルコやバニャイアと最終ラップまで戦うことができました。

・・・マルケスにとって、3レース後の休息はどれくらい重要なのでしょうか?

とても重要です。彼は4カ月間のブランクの後、7日間で2つのフルレースをこなしました。家に帰り、休み、次の2レースへ向けて準備を整えることはとても重要なことです。この10日間の休みは彼のためにはとてもよいことです。それはほかのライダーたちにとっても同じです。フィリップアイランドとセパンの前にエネルギーをリフレッシュすることは絶対不可欠なことです。



・・・フィリップアイランドはカレンダーのなかでも最も過酷なサーキットの一つです。

はい、とても難しいサーキットです。ハイスピードコーナーがたくさんあり、それをしっかり理解していなければなりません。また、天候も大きな要素になります。おそらく気温は低いと思うし、ミスは許されません。その翌週はマレーシアへ行きます。そこは全く逆のコンディションで、暑くて湿度がとても高くなります。



第17戦タイGPを終えて、グランプリは1週間の休みに入りました。第18戦オーストラリアGP、第19戦マレーシアGPの2連戦は、日本GP、タイGP同様、3年ぶりの開催となります。引き続き、ハードスケジュールは続きますが、最終戦バレンシアGPを含めてシーズンは残り3戦。Hondaは完全復活を目指し、全力を尽くします。


Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image

レポート公開日
戻る