マルケスとRepsol Honda Teamの参戦を待ち受けるザクセンリンク。ミルは今大会を欠場
マルク・マルケスは、ドイツGPの舞台となるザクセンリンクでのグランプリに過去11回出場し、11勝を挙げてきました。こうして、歴史に残る快挙を達成してきたザクセンリンクでマルケスは、今季ベストを目指します。
2010年以来、Repsol Honda Teamは独特なレイアウトを持つザクセンリンクで11勝を挙げてきました。一周3.670kmのコースは、MotoGPが開催される他のコースとは異なり、左コーナーが多く、起伏に富んだジェットコースターとなっています。
13年以降、このサーキットで圧倒的な強さを見せてきたマルケスは「ザクセンキング」と呼ばれ、数々のすばらしい結果を残してきました。最近では、20年のスペインGPで負傷し(20年はコロナ禍のためドイツGPは開催されず、22年は手術のため欠場)、21年に復帰したマルケスが、このサーキットで感動的な復帰後初優勝を達成しました。
マルケスはこれまでと同じように、高い集中力と決意をもって今大会を迎えますが、MotoGPクラスの戦いは厳しさを増しています。前戦イタリアGPが開催されたムジェロでは、Repsol Honda Teamとマルケスにとって難しい戦いとなり、日曜日の決勝レースでは転倒リタイアと悔しい結果に終わりました。
ムジェロはシーズンを通してもっともアベレージスピードの速いコースですが、ザクセンリンクは対照的にもっともスピードの遅いレイアウトです。RC213Vの改良に取り組むHondaにとっては、興味深い戦いとなることは間違いありません。
前戦イタリアGPのプラクティスで転倒し負傷したジョアン・ミルは、帰国後、ミルが居住するアンドラの医療画像診断センターでMRI検査を受けました。その結果、右手に滑液と炎症を伴う重大な挫傷があり、右手の動きと筋力に問題があることが判明したため、ミルはドイツGPを欠場することになりました。
ミルはスペイン・マヨルカ島のパルマに移動し、外傷専門医のフアン・ガルシアス医師のもとで治療を受け、できるだけ早く復帰する予定です。ドイツGPでは、ミルの代役の出場はありません。
HRC公式Instagramで最新情報をチェック!