水曜日の朝、多国籍エネルギー企業であるレプソルの本社があるマドリードで、ジャーナリストやゲスト、ファンが集まり、マルク・マルケスとジョアン・ミルが2023年のMotoGP世界選手権で戦うHonda RC213Vを披露しました。合わせて10回世界選手権を制覇している2人のスペイン人ライダーは、来る2023年シーズン、Repsol Honda Teamの強力なラインナップとして参戦します。
Hondaとレプソルの提携は29年前にさかのぼり、その間に数々の成功と技術的な発展を遂げてきました。両社はモータースポーツ界で最も長い協力関係にあり、最高峰クラスで15回の世界選手権タイトル、183回のGP優勝、454回の表彰台を獲得しています。
マルケスは、ケガによる困難な時期を乗り越え、完全な回復を果たしています。8度の世界チャンピオンに輝いたマルケスは、Repsol Honda Teamで11年目となる今年もタイトル争いに挑みます。同チームで戦った154のグランプリで、マルケスは100回の表彰台と59回の優勝、63回のポールポジション、6回の最高峰クラスチャンピオンを獲得しています。
ミルは、2020年にMotoGP世界チャンピオンになったほか、2017年にはHondaでMoto3タイトルを獲得しています。最高峰クラス65戦で13回の表彰台と1回の優勝を経験し、Repsol Honda Teamに加入します。ミルは、昨年11月のバレンシアテストでRC213Vを初めて体験し、先日のセパンテストでも適応を続けました。
レプソル社長のアントニオ・ブルファー、HRCレース運営室長の桒田哲宏が登壇し、「今シーズンは、Repsolにとって重要なシーズンになります。MotoGP史上最も成功したチームにとって、競技面だけでなく、MotoGPの将来にとっても重要なシーズンとなります。2024年には、MotoGPにおいて有機廃棄物などを原料とする再生可能燃料が実現し、当面の排出量を効率的に削減することが可能になります。ドルナとFIMの公約により、MotoGPの燃料は2024年には40%以上、2027年には100%が非化石由来でなければなりません。
2023年を通じて、日本やRepsolテクノロジー・ラボで行われるテストや作業は、Repsol Honda Teamのライダーに来季のエンジンと再生可能燃料の最適な組み合わせを提案するために不可欠なものです。数カ月前にマルケスがハラマで行ったテストに見られるように、両社は以前からこの課題に取り組んでいます。
3月26日にポルティマオ(ポルトガル)で迎える開幕戦の前に、ライダーたちは3月11日と12日にアルガルベ・サーキットで公式テストを行う予定です。