サーキット内外でさまざまな事が起こり、異例のシーズンとなった2020年でしたが、Repsol Honda Teamは逆境を跳ね返し、再び前進していく意気込みです。今季は、マルケスのチームメートとして、MotoGPクラスで自己最高のシーズンを過ごしたエスパルガロが加入。スペインの地方選手権でしのぎを削った2人ですが、これまで両者合わせて446戦出走、表彰台登壇184回、ポールポジション獲得109回、優勝97回を記録しています。
未だ新型コロナウイルス感染症の脅威が続いていることから、Repsol Honda TeamはHondaの歴代ワークスチームとしては初めて、オンラインのみでのプレゼンテーションを実施。新たなスタイルでのプレゼンテーションでしたが、挽回を期すシーズンであることをより印象付けました。
29歳のエスパルガロは、2013年のMoto2チャンピオンを経て、最高峰クラスでは100戦に出走。MotoGPクラスの中でも、最も経験豊富なライダーの一人です。2020年は、5回の表彰台、2回のポールポジションを獲得し、自身初のランキング5位に。今季は、長年の夢だったと語るRepsol Honda TeamカラーのHonda RC213Vを駆ることになり、経験だけでなく、成功に向けた情熱もチームにもたらしてくれるはずです。
昨年、へレスでの負傷によってシーズンを終える形となってしまったマルケスにとっても、2021年は新たな幕開けとなります。右上腕の骨折からの回復に専念してきましたが、8度のチャンピオン獲得を誇るマルケスは、万全の状態で復帰すべく必死に取り組んでいます。
今季も昨年と同様のマシンカラーリングとなりますが、これはRepsolとHondaの四半世紀以上にわたるパートナーシップの象徴でもあります。これまで、最高峰クラスで180勝を含み、のべ表彰台登壇は447回を記録し、15のタイトルを獲得。グランプリの歴史上で最も成功を収めているパートナーシップと言っても過言ではありません。今季はその栄光を再びつかみ取れるよう、巻き返す所存です。
チームは、公式プレシーズンテストに向けて、この後カタールへと移動します。テストでは、エスパルガロがRC213Vでの初走行に臨む予定です。マルケスは回復に専念するため、カタールテストには不参加となります。