Repsol Honda Team 現場レポート2021 - Vol.236
第6戦イタリアGPは、Honda勢にとって厳しいレースになりました。ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が12位、アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)が14位。マルク・マルケス(Repsol Honda Team)と中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は転倒リタイアに終わりました。
今大会はMoto3クラスの予選中に転倒事故があり、スイスのジェイスン・デュパスキエ選手が決勝日に亡くなりました。関係者、選手、そしてレースファンにとっては辛く厳しい日になりました。そのレースをRepsol Honda Teamのアルベルト・プーチ監督が振り返ります。
MotoGPコミュニティにとって悲しい週末でした。
「とても悲しい週末でした。このようなことが起きるといつも悲しくなります。ジェイスン・デュパスキエ選手が亡くなり心から残念です。彼が安らかに眠り、パドックの人々の思い出となって生き続けることを願っています。彼の家族、友人、そしてチームに追悼の意をささげます」
MotoGPの話をしないわけにはいきませんが、Honda HRCのライダーたちにとってはあまりいい週末ではありませんでした。
「今週末もあまりいい週末ではありませんでした。ムジェロが簡単でないことは分かっていましたが、期待したような競争力がありませんでした。ポジティブなことはマルク・マルケスがレース序盤を快調に走ったことです。しかし残念ながら2周目で転倒してしまいました。彼には(ブラッド)ビンダー(KTM)が見えず、ミスをしてしまいました。こうしたことは起きるものですが、申し訳ない気持ちです」
「ポル・エスパルガロはレース中に問題があり、7、8周目でポテンシャルを発揮できなくなり、いくつかポジションを落としました。中上貴晶には期待していましたが、レース終盤にミスをして転倒してしまいました。彼はスタートがあまりよくありませんでしたが、いいペースで走っていました。転倒がなければポイントを獲得できたと思います。アレックス・マルケスはとても難しい週末になり、私たちが期待していたようにはうまくいきませんでした」
来週はバルセロナでレースがあります。
「ムジェロはあまりうまくいきませんでしたが、できることは、引き続き進むことです。今はあまりいい時期ではありませんが、あきらめません。これからバルセロナに向かい、この困難を乗り越える方法を見つけられるようにがんばります。チーム一丸となって気持ちを強く持ち続けます。このような時期も過去にありました。しかし、乗り越えてきました。今回も乗り越えます。短い期間で正しいレベルに戻るために全力を尽くします」