Repsol Honda Team 現場レポート2021 - Vol.245

Repsol Honda Teamの1-2フィニッシュは、2017年のアラゴンGP以来4年ぶり。ミサノでは、マルク・マルケスが、19年以来、最高峰クラスでは4度目の優勝を果たしました。 前戦アメリカGPに続きすばらしい結果を残したRepsol Honda Team。金曜日、土曜日は不安定な天候に苦戦しましたが、青空が広がった決勝で見事にばん回しました。Honda勢にとって最高の結果となったエミリア=ロマーニャGPをアルベルト・プーチ監督が振り返ります。

・・・今大会の結果は予想以上だったでしょうか?

「ミサノで最初に行われたレースと比較して進展があるかどうかを確認しようと思っていました。このような結果で終えることができてよかったですし、すばらしいことです。どんなにコンディションがよくても、1-2フィニッシュは簡単なことではありません。加えて、私たちの状況はまだベストとは言えません。それでもこのようなすばらしい結果を残すことができました。いろいろなことのコンビネーションのおかげだと思います。ライダーたちのすばらしい努力、Hondaの継続的な取り組み、Repsolを始めとするすべてのスポンサーのすばらしいサポート、そしてもちろんチームスタッフの懸命な努力があったからです。私たちは決してあきらめないということを証明することができました。この結果はこのプロジェクトにかかわったすべての人にとってすばらしいことであり、最高のご褒美です」

・・・マルクは今季ザクセンリンクとオースティンで優勝していますが、今回のミサノでの優勝は彼にとってさらに価値のあるものなのではないでしょうか?

「マルクはほかのだれよりも難しい時期を過ごしています。彼は回復しているところですが、まだ問題をかかえており完全に回復していません。そのことは彼も私たちもわかっています。だからこそ今回のミサノの勝利は、彼にとって、とても価値があるものです。彼のやっていることは、彼以外のだれにもわかりません」

・・・ポルは今年、苦戦を強いられていましたが、今回、最高峰クラスで過去最高の成績を収めました。

「ポル・エスパルガロは、大きな期待が寄せられる中で、とても難しいシーズンになっていましたが、それに耐えてきました。簡単なことではありません。ポジティブなことは彼が決してあきらめなかったことです。彼はチームと一緒に常に解決策を見つけようとしていました。彼のグループはあきらめない気持ちを、全員が共有していました。そしてついに、今日その努力が報われました。彼とチーム、そしてHondaにとってうれしい贈り物になりました。できる限り彼のことをサポートしてきました。みんなとてもうれしく思っています。ポルはHondaで自己ベストリザルトを達成しました。このカラーリングで初めての表彰台になりました。これはポテンシャルを証明しています。引き続き、この調子をキープし、前進し、今日のようにマシンの力を限界まで引き出せることを願っています」

・・・HRCは次のレースにどういどみますか?

「HRCは勝利を目指すチームです。私たちは常に努力し、勝てるように取り組んでいます。私たちの目標は毎年タイトル争いをすることです。ただ完ぺきな状況でないこともあります。ここ2年は簡単ではありませんでしたが、誰一人として、次のレースで2位になりたいと思っている者はこのチームにはいません。常に勝てるように努力しています。なぜならこれがHondaだからです」

・・・ヤマハのファビオ・クアルタラロ選手がMotoGP世界チャンピオンを獲得しました。

「ファビオとヤマハのタイトル獲得におめでとうと言いたいです。2レースを残してのタイトル獲得になりました。ファビオは今シーズン常に最高のライダーでした。5勝し、たくさんの表彰台を獲得しました。彼はチャンピオンにふさわしいと思います」 エミリア=ロマーニャGPを終えて、シーズンは残り2戦。1週間のインターバルを経て、第17戦アルガルベGP(ポルトガル)、第18戦バレンシアGPが2週連続で開催されます。マルク・マルケスが2連勝を達成、今大会1-2フィニッシュを達成したRepsol Honda Teamは、残り2戦も優勝を目指します。